82. なんちゃってティータイム ページ32
貴方.
涼「……Aちゃんってさ、苦手なものある？」
『へ？』
二人でのラジオ収録は、意外にもゆったりとしたペースで進む。例えばこれが裕翔とだと、もっと元気に明るく盛り上がるんだけど……メンバーのモノマネしたりしてね。涼介が相手となると、いつも通りリラックスして喋ってしまう。まあ、良いことだと思いたい。
さっき一緒に淹れたコーヒーを片手に、「苦手なもの？」と聞き返した。
涼「そう。さっきのお便りでファンの子も言ってたけどさ、俺の認識としても��完璧な人��なんだよね。Aちゃんって」
『え〜……ありがたい。でもそんなの言ったら涼介の方が、』
涼「俺はさ、苦手な食べ物とか、怖いものとか結構あるよ？」
『……確かに？』
「そこは否定してよ」と笑った涼介は、ニットの袖から少し見える指を、紙コップに添えて温めている。その仕草は可愛らしい女の子のようで、豪快に片手で飲んでいる自分を顧みて、ちょっと恥ずかしくなった。
それもまあ、良いんだけど。
『それなりにありますよ、苦手なもの。寒いのとかさ』
涼「あ〜、Aちゃん、冷え性だから」
『この季節は特に困るよねぇ。衣装も薄手だったりするから、結構気にしてる』
涼「ジャケットの下ノースリーブとかね、ザラにあるよね」
『それでたまに脱ぐの要求されたりして(笑)』
終始和やかな雰囲気で進む収録中、不意に頭に浮かんだのは、自分の弱点のひとつであるもの。……あ〜、これ涼介は知ってるけど、ファンの子は知らないっけ。それなら言っておかないとなあ……そう思うのは、ファンの子には何でも教えてあげたいからで。
『後はね、私は耳が弱いです。これ初めて言うんじゃない？』
涼「あ〜……！確かに。めっちゃ弱いね、Aちゃん」
『でしょ？……いや、でしょってのも変なんだけど。抗おうとはしてるよ？でも無理なんだよね』
涼「んふふ、頑張って耐えてるの可愛いよね。耳元で喋られると、くすぐったい……って顔しちゃって」
『待って恥ずかしい！え、そうなの？！』
手を叩いて笑った涼介は、「知らなかったんだ？」と首を傾げた。……あ、これ大丈夫？何かこう、涼介の表情が甘すぎるような気がする。ラジオには声しか乗らないけど……恥ずかしい。
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流星(プロフ) - りーさん» りーさん、コメントありがとうございます。本当にお待たせしてすみません…（ ; ; ）楽しみにしてくださるお気持ちに応えられるよう、私なりのペースではありますが、今後も頑張ります。どうぞよろしくお願いいたします！ (2023年2月4日 3時) (
レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - ちゅんさん» ちゅんさん、コメントありがとうございます。いつまでも応援してくださる方がいて、私は本当に幸せ者です（ ; ; ）お待たせいたしましたが、細々と続けて参りますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします！ (2023年2月4日 3時) (レス) @page50 id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
りー - 更新楽しみに待ってます…！ (2022年8月29日 20時) (レス) id: 6a01619271 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - 久しぶりの更新嬉しかったです！この作品とっても大好きです！！これからも応援してます！！！ (2022年5月9日 23時) (レス) @page50 id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - りーさん» りーさん、いつもありがとうございます！有り難いお言葉すぎます（ ; ; ）そうですね、そろそろメンバーにバレてもおかしくないですよね…（笑）入念に計画しようと思います！これからもよろしくお願いいたします！ (2022年3月13日 0時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
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