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涼介.
涼「……Aちゃんが、そういうことする人だとは、俺は思ってないけど、」
『……うん、』
涼「でもこれ……これ、は」
真っ白な首筋に、ひとつだけ赤く染まった痕。ファンデーションの粉が残るそこは、今日の撮影で念入りに隠されたのだろう。触れると少しさらさらとしていて、……やけにリアルで、視界が滲む。
もちろんこれをつけたのは俺じゃない。仕事に支障が出るようなところにはつけないし……Aちゃんを困らせたくないから。
でもまさか、一体誰に……なんて、考えれば考えるほど分からなくなって。疑うようなところが全くない人だから。
『……涼介、ごめんね。ちゃんと話聞いてくれる？』
涼「……うん、」
『ありがとう』
俺から離れると、Aちゃんは両手を合わせて「ごめん！」と頭を下げた。その三文字が一体どんな意味なのか、たったそれだけじゃ何も分からなくて。でも顔を上げた彼女の表情は、困っているような……そんな感じだった。
『あの……本当に、ただ蚊に刺されただけでね、私も気付かなくて、』
涼「……え？」
『メイクさんが隠してくれたから、そのときまでは覚えてたんだけど……ごめんね、本当に無神経だった。涼介のこと、もっとちゃんと考えてたら』
「本当にごめんね」と俺の顔を覗き込むAちゃんに、全身の熱が顔に集まるような感覚。ぶわっと熱くなる顔は、きっと真っ赤なんだろう。……うわ、俺、めちゃくちゃ勘違いしてた、
俺の反応を見て気が抜けたのか、Aちゃんは「あ〜、早く治さないと……」なんて、本当に痒いらしく、耐えるように眉間に皺を寄せた。
涼「もう……まじでごめん、え……うわ、俺……」
『……ふふ、いいの。紛らわしいことしたの私だし。愛されてるな〜？って思えたし』
涼「ちょ……今凄くダサい顔してる、だめ」
『ええ？見せてよ、……可愛いのに』
あっという間に余裕そうなAちゃんは、楽しそうに俺の顔を覗こうとする。慌てて両手で顔を覆うと、「もったいない」なんて笑った。ここは男としてのプライドってもんがあって……
ふわりとAちゃんの匂いがしたかと思えば、背中の辺りに腕が回される。ぎゅっと優しく抱き締めてくれる彼女は、きっと誰よりも心が広い。……俺、一瞬でも疑ったのに。
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流星(プロフ) - りーさん» りーさん、コメントありがとうございます。本当にお待たせしてすみません…（ ; ; ）楽しみにしてくださるお気持ちに応えられるよう、私なりのペースではありますが、今後も頑張ります。どうぞよろしくお願いいたします！ (2023年2月4日 3時) (
レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - ちゅんさん» ちゅんさん、コメントありがとうございます。いつまでも応援してくださる方がいて、私は本当に幸せ者です（ ; ; ）お待たせいたしましたが、細々と続けて参りますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします！ (2023年2月4日 3時) (レス) @page50 id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
りー - 更新楽しみに待ってます…！ (2022年8月29日 20時) (レス) id: 6a01619271 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - 久しぶりの更新嬉しかったです！この作品とっても大好きです！！これからも応援してます！！！ (2022年5月9日 23時) (レス) @page50 id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - りーさん» りーさん、いつもありがとうございます！有り難いお言葉すぎます（ ; ; ）そうですね、そろそろメンバーにバレてもおかしくないですよね…（笑）入念に計画しようと思います！これからもよろしくお願いいたします！ (2022年3月13日 0時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
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