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涼介.
涼「え、……え〜!近い近い近い!絶対この人Aちゃんのこと好き!」
裕「あっはは!やま、落ち着いて(笑)」
涼「落ち着いてられるかぁ!」
Aちゃんが映画の宣伝のために出演した、バラエティ番組を鑑賞中なんだけど……共演者の俳優さんと、とにかく距離が近い。その人の顔の緩みっぷりと言ったら!分かるけどね?こぉんな可愛くて綺麗な人がそばにいたら……分かるけどね?!
両手を振り回して説明していると、裕翔は「は〜、笑った笑った」なんて、笑いすぎて目尻に溜まった涙を拭う。
裕「まぁさ……分かるよね。こんなに可愛いんだもん、そりゃできるだけ近くに寄りたいよ」
涼「でしょお?もうさ〜……AちゃんもAちゃんだよ!気を付けなきゃ何されるか分かったもんじゃない……」
知「涼介、Aももういい大人なんだから」
涼「いや、Aちゃんって自分の価値を理解してないとこあるから!」
裕「それは同感」
モテモテなくせして、「恋愛対象として見られにくい」なんて笑って話すほどには、危機感というものがない。あの優しさにつけ込んで、どうにかしてしまおうと考える輩がいたら……考えるだけでも恐ろしいのに!
そんな俺の気持ちなんて露知らず、Aちゃんは今日も最高に可愛い笑顔をこの世に振り撒く。……あ〜、今日も世界一。
知「……涼介もさぁ、それ本人に言いなよ。嫉妬した!って」
裕「それはねぇ?ハードル高いよね?やま」
涼「そうだよ……絶対引かれる。Aちゃん、嫉妬とか束縛とか大嫌いっぽくない?」
裕「ちょっと分かるわ」
涼「でしょ?!」
何にも縛られずに生きていたい、とか思ってそうだもん……Aちゃんは優しいから、「他の人とあんまり話さないで」と伝えたら、困ったように笑うんだろう。この仕事をしている以上、不可能だと分かっているから……悲しませるくらいなら、俺の気持ちなんて掻き消してしまいたい。
ソファに置いてあったクッションを抱き締めると、どこにもやり場のない気持ちを発散する。そんな俺を見た知念は、なぜか深いため息を吐いた。
知「……似た者同士じゃん、結局」
涼「ん?何か言った?」
知「んーん、別に?難しいカップルですね〜って」
涼「バカにしてんだろおまえ……」
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流星(プロフ) - りーさん» りーさん、コメントありがとうございます。本当にお待たせしてすみません…( ; ; )楽しみにしてくださるお気持ちに応えられるよう、私なりのペースではありますが、今後も頑張ります。どうぞよろしくお願いいたします! (2023年2月4日 3時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - ちゅんさん» ちゅんさん、コメントありがとうございます。いつまでも応援してくださる方がいて、私は本当に幸せ者です( ; ; )お待たせいたしましたが、細々と続けて参りますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします! (2023年2月4日 3時) (レス) @page50 id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
りー - 更新楽しみに待ってます…! (2022年8月29日 20時) (レス) id: 6a01619271 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - 久しぶりの更新嬉しかったです!この作品とっても大好きです!!これからも応援してます!!! (2022年5月9日 23時) (レス) @page50 id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - りーさん» りーさん、いつもありがとうございます!有り難いお言葉すぎます( ; ; )そうですね、そろそろメンバーにバレてもおかしくないですよね…(笑)入念に計画しようと思います!これからもよろしくお願いいたします! (2022年3月13日 0時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
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