53. 純白のプレッシャー ページ3
貴方.
裕「やば、めっちゃ綺麗じゃん!似合う!」
『……そう?』
雑誌の撮影で皆がタキシードを着るとき、昔は私もパンツスタイルのスーツを着たりしてたっけ……それでも今は一人の女性として扱ってもらえることが増えて、今日はウェディングドレスが用意されていた。
着るのが大変だから、皆より少し早めにスタジオ入りして……何回着ても慣れないもんだね。大変なんだよ、結構。
そして何より、この歳になって……おまけに彼氏にウェディングドレス姿を見られるのは、ちょっと気が引ける。
伊「何でそんな不安そうなの、すっげぇ綺麗よ?」
『や……ありがたいけど、さ』
大「A、ブログ用に写真撮るよ」
『うぅん……ありがとう……』
婚期が遅れるとか、今更そんなの気にしてないけど……この人と一緒になりたいって思えたのが、初めてだったから。重荷になりたくないし、まだ私より若い涼介に、変なこと考えさせたくない。
似合ってるか似合ってないかより、痛くないかどうかが心配だ。
薮「俺これだけで泣ける……」
光「早えよ(笑)」
雄「ほんとしっかりして?(笑)……あ、でも山田も泣くんじゃない?」
『……り、涼介、どこ?』
突然涼介の名前が出たものだから、思わず声がうわずってしまった。そばで見ていたらしい侑李が「今トイレだけど」と私の隣に立つ。
雄「どうしたの、緊張してる?」
『いや、そんなんじゃないけど、』
知「……顔色悪くない?大丈夫?」
光「何かスタイリストさんも言ってたけど、めちゃくちゃ締め上げるんでしょ?ドレスって」
それはそうなんだけど……上手く誤魔化す言葉が出てこない。病は気からという言葉通りに、皆に心配されればされるほど、どんどん酸素が薄くなっていくように感じた。「涼介にどう思われるのか分からなくて怖い」たったそれだけのことなのに……
涼「うい〜っす、撮影まだ?」
裕「もうそろそろ始まるけど、やまAのドレス見た?超綺麗」
涼「え、マジ?」
『……あ、』
涼介と目が合いそうになって、……慌てて逸らしてしまった。こんなにも悩んでる自分も気持ち悪くて、受け入れられない。
絶対不自然だった……どうしよう……
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流星(プロフ) - りーさん» りーさん、コメントありがとうございます。本当にお待たせしてすみません…( ; ; )楽しみにしてくださるお気持ちに応えられるよう、私なりのペースではありますが、今後も頑張ります。どうぞよろしくお願いいたします! (2023年2月4日 3時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - ちゅんさん» ちゅんさん、コメントありがとうございます。いつまでも応援してくださる方がいて、私は本当に幸せ者です( ; ; )お待たせいたしましたが、細々と続けて参りますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします! (2023年2月4日 3時) (レス) @page50 id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
りー - 更新楽しみに待ってます…! (2022年8月29日 20時) (レス) id: 6a01619271 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - 久しぶりの更新嬉しかったです!この作品とっても大好きです!!これからも応援してます!!! (2022年5月9日 23時) (レス) @page50 id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - りーさん» りーさん、いつもありがとうございます!有り難いお言葉すぎます( ; ; )そうですね、そろそろメンバーにバレてもおかしくないですよね…(笑)入念に計画しようと思います!これからもよろしくお願いいたします! (2022年3月13日 0時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
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