71 ページ22
.
広臣の後ろを歩く。緊張で吐きそう…
会議室に案内され、広臣の後について入るとヒロさんと、マネージャーさん、メンバーの皆さんが揃っていた。
「座って？」
広臣に促されて座ると、それを確認して広臣が横に座る。
ーお忙しい中お時間をとっていただいてありがとうございます
潤ちゃんが挨拶をするとヒロさんが口を開いた。
ーこちらこそご挨拶が遅くなり申し訳ありません。登坂から話は聞いています。結婚、ですよね？
ーはい。それで、そちらのご都合もあるかと思いまして
緊張と恐怖で顔を上げることができない。気づいた広臣がそっと手を握ってくれる
ーできれば、来年1年待ってもらえないでしょうか？三代目として、大事な1年だと思っているんです
ーA、どう？
「私は、…大丈夫です、私は、広臣の、登坂さんの迷惑にならないですか？」
ー迷惑だなんてそんな。ただ来年は三代目の復活の年だと考えているんです。それだけ待ってもらえたらと
「大丈夫です、待ちます」
ー登坂が迷惑かけるかもしれないけど、見捨てないでやってね？(笑)
ヒロさんは優しく笑うと、登坂が最初とは思わなかったわ、と残して会議室から出て行く
「A？」
広臣に呼ばれて顔を上げると、メンバーさんも、マネージャーさんも、よかったね、と自分のことのように喜んでくれていた。本当によかった…
「待たせることになるけど、後悔はさせないから」
「うん、大丈夫。1年なんてすぐだよ」
「幸せになろうな？」
優しく笑う広臣に、この人でよかったと、この人しかいないと、改めて思った。
このままメンバー会議があると言う広臣と別れ、潤ちゃんとホテルに向かう。
ー今日は広臣くんの所じゃなくていいの？
「名古屋で広臣のところ泊まるから、今日は潤ちゃん。明日と明後日は優のところ、ちゃんと広臣にも言ってあるから大丈夫！たまにはいいかなって」
ーじゃあ今日は私がAを一人占めね？
潤ちゃんと2人、仕事無しでショッピングや食事を楽しんだ。
翌日、潤ちゃんに優の家まで送ってもらう。チャイムを鳴らすと中から開いてるーと言う優の声がして、遠慮なくドアを開ける。
そのままリビングまで向かうと、見慣れたリビングが可愛く飾られていた
「優、これ…」
ーん？あんたの婚約祝い
「うそ…」
ーほら、座って
そう言って無理矢理座らせると、今日は好きなだけ飲んで好きなだけ食べな？とまだ朝なのにシャンパンが出てくる
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 547人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「登坂広臣」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あさみ(プロフ) - 桃花さん» ありがとうございます^ ^ゆっくりな更新になりますが、楽しみにしていただければ嬉しいです^ ^ (2020年3月26日 2時) (
レス) id: b0a7e1376c (このIDを非表示/違反報告)
あさみ(プロフ) - shireyさん» と、思いきや、の展開です(笑)なんだかんだ、優ちゃんは臣さんの味方です(笑) (2020年3月26日 2時) (レス) id: b0a7e1376c (このIDを非表示/違反報告)
桃花(プロフ) - いつも楽しみに見させて頂いています！裏の方も更新楽しみにしています！ (2020年3月25日 1時) (レス) id: 2500a90546 (このIDを非表示/違反報告)
shirey(プロフ) - あ、、この流れは、、(￣▽￣) (2020年3月24日 19時) (レス) id: eae9c1c1ca (このIDを非表示/違反報告)
あさみ(プロフ) - shireyさん» なんとか元サヤに無事おさまりました(笑) (2020年3月15日 16時) (レス) id: b0a7e1376c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あさみ | 作成日時：2020年3月12日 14時
