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広臣side
Aはあがって、と部屋のドアを開けた。俺のことを一切見ようとせず真っ直ぐリビングに向かうAの腕を掴む。
「結婚、するの…？」
「する、つもり」
本人の口から聞くとやっぱり辛い。でも、手遅れになる前に伝えないと…
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「俺じゃ、ダメ？」
その言葉にAが顔をあげる。
「何、言ってるの？…私達、もうとっくに別れてる」
「わかってる、わかってるけど！わかりたくねぇよ…酷いことして傷つけて、自分勝手なのはわかってる。でも、他のヤツに渡すとか考えたくない」
「そんな、今更…」
「今更でごめん…優ちゃんにA、結婚するって聞いて…急いで来たから、かっこいい言葉も、ロマンチックなプロポーズの言葉も、…指輪もなんもないけど…A、俺と結婚してよ、他のヤツと結婚とか…しないで…」
「そんな、急に言われたって…！」
「それは、ごめん…本当にごめん…浮気しといて都合いいのもわかってる」
「それなら…」
「それでも、Aと結婚したい。絶対、絶対もう、悲しい思い、させないから…お願いだから、他のヤツと結婚なんてしないでよ…」
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長い沈黙が続いた。緊張感が漂う。
「広臣は、ずるい…」
「っ、ごめん…」
やっぱりダメかな…ダサいけど泣きそう…
「いつも、いっつも！嫌いにさせてくれないっ…なんで、何でもっと早く来てくれないの？ずっと…寂しかった！絶対、広臣のこと、浮気したやつなんて、許さないって、思って…やっと、やっと前に進めるって、思って、なのに…」
ボロボロと涙を溢すA
「広臣じゃなきゃ嫌だ…」
その言葉に涙が溢れた。
「ごめん、まじでごめん…結婚、してくれる？」
Aを抱きしめてもう一度確認する。
「する、したい…広臣がいい…」
「ん、結婚しよ、俺と」
「ねぇ、苦しいよ…」
「我慢して、離したくない」
手放したくなくて、久しぶりに感じるAの体温が懐かしくて、離れられない。
「あの男、断れる？早く断ってよ」
安心したくて急かす。
「電話、させて？」
抱きしめていた腕を緩めてやると、そのまま腕の中で電話をかけ始める。
小さく相槌を打ちながら電話するAを抱きしめながら、我慢できなくてほっぺたにキスをする。
しばらくしてAは電話を切ると、ちゃんと断った、と優しく笑って俺の唇にチュ、と唇を重ねた。
「もう、私は広臣だけのモノだよ」
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あさみ(プロフ) - 桃花さん» ありがとうございます^ ^ゆっくりな更新になりますが、楽しみにしていただければ嬉しいです^ ^ (2020年3月26日 2時) (
レス) id: b0a7e1376c (このIDを非表示/違反報告)
あさみ(プロフ) - shireyさん» と、思いきや、の展開です(笑)なんだかんだ、優ちゃんは臣さんの味方です(笑) (2020年3月26日 2時) (レス) id: b0a7e1376c (このIDを非表示/違反報告)
桃花(プロフ) - いつも楽しみに見させて頂いています！裏の方も更新楽しみにしています！ (2020年3月25日 1時) (レス) id: 2500a90546 (このIDを非表示/違反報告)
shirey(プロフ) - あ、、この流れは、、(￣▽￣) (2020年3月24日 19時) (レス) id: eae9c1c1ca (このIDを非表示/違反報告)
あさみ(プロフ) - shireyさん» なんとか元サヤに無事おさまりました(笑) (2020年3月15日 16時) (レス) id: b0a7e1376c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あさみ | 作成日時：2020年3月12日 14時
