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作間side
「見ちゃった。」
どこからか聞こえてきた声。
作間「盗み聞きか。」
猪狩「人聞き悪いな、たまたまだよ。」
きっとガリさんは全て見抜いているのだろう。
猪狩「まさか、那須とAちゃんが幼なじみだったとはね。」
作間「それは俺も驚いたよ。」
今まで一言もそんなこと言ったことなかったから。
壁によりかかっているガリさんの横に並ぶ。
猪狩「好きなんでしょ、Aちゃんのこと。」
作間「根拠は?」
猪狩「作ちゃん、ココア飲まないから。」
作間「俺だって、ココアくらい飲むよ。」
猪狩「毎日、同じ甘いものを飲む人じゃないでしょ。」
作間「あれ、そこまでバレてた。」
猪狩「みんな気づいてるよ、HiHiは。」
作間「じゃあ好みが変わったって言わなきゃ。」
こんなテンポのいい会話は、ガリさんとじゃないとできない。
猪狩「……なんで言わなかったの、好きだよって。」
作間「俺が那須に言う意味。笑」
猪狩「宣言しちゃえばよかったんだよ。幼なじみ味方にしちゃえばこっちのもんじゃん。」
作間「逆だよ。」
猪狩「え?」
作間「那須は敵だよ。那須もずっと嘘をついて生きてきてる。」
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作者名:森野なつめ | 作成日時:2021年1月1日 23時