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ディアソムニア寮からの帰り、シルバーくんはまた送ってくれると申し出てくれたが、門限は超えていなかったので断った。
私が好きでやったことだ。できるだけ、負担をかけたくはない。一緒に寮へ戻れるのも魅力だけれど……。
大好きなシルバーくんと、今日もゆっくりとお茶を飲んでお菓子を食べて、お話をした。
……今日はなんだか機嫌が良さそうなマレウス寮長やリリア先輩、新入生のセベクくんも一緒で、2人きりではなかったけれど。
……私も、高尚な精神を持っていればよかったのになあ、なんて思いながら、鏡への道を歩いた。
もしもディアソムニア寮生だったなら……。
もしもシルバーくんのそばで毎日を過ごせたのなら……。
でも、魔法全般が得意でないと、転寮も無理だし、わたしはハーツラビュルでとてもみんなによくしてもらっている。それに、結局住処はオンボロ寮なのだ。
ハーツラビュル生として、これからも頑張らなきゃ。
叶わない願いをぼんやりと考えながら、私は鏡をくぐった。
今日は門限までに帰らないと。近々何でもない日のパーティーもあるのだから、リドルから連絡もしっかり受けないといけないし。
なんて思いながら、鏡舎へと降り立つ。
と。
いつもこんな時間には誰もいないのに、闇の鏡の前に力なく立ち尽くす、人影があった。
不審者か？何かされるかもしれないと少し警戒して、よく見る、と……。
「……ルーク先輩？」
名前を呼ぶと、ルーク先輩は背筋を伸ばし、こちらへ顔を向け、目が合うと、いつも通り笑った。
……さきほどの見たことの無いようなぼんやりとした顔が、嘘のように。
「どうしたんですか、こんなところで。何かあったんですか？」
心配になって、思わず側へ寄る。
「……いや、なんでもないさ。キミがシルバーくんと上手くやれたかどうか、聞きたくて待ってたのさ」
そうやって、また笑う。
「……余計なお世話ですよ」
そう言いながらも、ルーク先輩の笑顔が不自然に見えてならない。
私は思わず、ルーク先輩の両頬に、手を伸ばした。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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リュウ(プロフ) - ayaさん» こちらこそお読みいただきありがとうございました！楽しんでいただけたのなら何よりです♪ (2021年5月29日 3時) (
レス) id: 0164172c9d (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - めっちゃ良きルークさんありがとうございました！！！ 過去はわからないのですが最高でした！ (2021年5月24日 1時) (レス) id: 739f2b6295 (このIDを非表示/違反報告)
リュウ(プロフ) - 、さん» 、様、ご指摘大変ありがとうございます。ご指摘頂けなかったら気づけないままでした。ご不快な思いをさせてしまい申し訳ありません。今一度、規約を読み直しました。他にルール違反をしないよう精進して参ります。コメントありがとうございます。 (2020年5月28日 12時) (レス) id: 4f9eddeefa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リュウ | 作成日時：2020年5月18日 2時
