�� ページ36
神山side.
重｢それでなぁ？｣
｢…｣
俺は基本的に無言か相槌だけやのに
重岡は色んな話をしてくる
小瀧や藤井と会って話した時のことや東房の奴等のこと
それと、何故重岡がここに来たのかと…
重岡はこの少年院が好きで出たいとは思っとらんかったこと
｢…何で出たないのに脱獄に協力しとんねん｣
重｢！それは、藤井の事情を聞いとるから。藤井を弟に、皆も待っとる人に合わせたいねん｣
｢……｣
自分より周りか…
話しとるのを聞いて、見て分かったけど
こいつはホンマに敵意なんか全くない
やから重岡を拒否しようとは思わなくなる
｢…別に俺もここを出ようが出れなかろうがどうでもええ｣
重｢!!え？｣
｢…確かにここよりは少しは自由かもしれへんけど、外にも悪い奴は沢山おるし
俺は……外の世界も結局は『格子の無い牢獄』やと思っとる｣
重｢格子のない牢獄……｣
重岡には簡単に話せてまう
｢…なんやねん｣
重｢いや…その例えええな！｣
｢は？｣
重｢その通りやし！神山の言葉聞いた瞬間、確かにって思ったし！｣
｢………ふっ｣
重｢!!｣
この、ガキみたいな反応…
重岡の全体を見て…小瀧と藤井が気に入っとる理由がなんとなく分かった気がするわ
｢…ガキか(微笑｣
重｢か、神山が笑った!!｣
｢!!……うっさいわ｣
重｢小瀧に貴重やって聞いとったから｣
｢……｣
龍規｢そこで何しとるん？｣
看守が俺らの方に近付いてくる
時間を確認したら消灯時間ギリギリ
この時間まで話を聞いとる気はなかったんやけど…
龍規｢…看守長にバレる前にはよ戻りや？ほなお休み｣
｢…｣
重｢…戻ろか。てか神山は怪我しとるんやからちゃんと休んどらなアカンかったのに、ギリギリまでごめんな？｣
｢別に…｣
看守もいなくなって、
俺はそれだけ重岡に言ってゆっくりと西房に戻ろうとした時
重｢神山！｣
｢？｣
重｢…神山は外に出れんくてもええって思っとるなら……もし…………………｣
｢は？何言っとるか聞こえへん｣
重｢………いや…何でもない！明日、朝食はちゃんと食べに来ぃや！｣
｢…｣
重｢ほな！明日頑張ろうな！お休み！｣
そう言って重岡が東房に戻っていったのを見て俺も西房に戻る
重岡がどんな奴なのか大体分かったけど…
俺を呼び止めた時、何て言っとったのか
何を考えとったのか
俺は全然分からんかった
-少年たち〜脱獄編〜に続く-
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メイ@(プロフ) - みさこさん» ありがとうございます!!私も緑色ジャス民です。同担の人に好きって言ってもらえて嬉しいです(*^^*) (2019年11月20日 5時) (
レス) id: befb812998 (このIDを非表示/違反報告)
みさこ(プロフ) - 神ちゃん推しです。カッコよすぎ。この小説好きです。 (2019年11月20日 1時) (レス) id: 96340430ed (このIDを非表示/違反報告)
メイ@(プロフ) - ユウさん» 返信遅くなりました…(--;)ありがとうございます！投稿遅いですけど、許してくださいm(_ _)m (2019年6月22日 19時) (レス) id: befb812998 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 毎日のように読み返してます。ホントに面白いです。 (2019年6月15日 23時) (レス) id: c0566f4e53 (このIDを非表示/違反報告)
メイ@(プロフ) - ユウさん» ありがとうございますm(_ _)m今はこっちの投稿は後回しになってますが、地道にでも完結まで投稿していきます。 (2019年6月9日 12時) (レス) id: befb812998 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メイ@
| 作成日時：2019年5月3日 18時
