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仲直りをした方がいいことぐらい分かっている、それは嫌と言うほどに。
だが、その気持ちがあるのに素直にならない、なれない自分がいる。
「距離置こう」と言ったのは私だ。それに加えて変に意地っ張りだ。
学生たちの提出書類を確認しながら、どうしたものかと考えているとドアが勢いよく開いた
その場にいた人は皆肩をビクッと震わせて音の鳴った方に目を向けると
ズカズカと「不機嫌です」オーラを纏った悟が伊地知さんに書類を渡していた。
ビクビクとしている伊地知さんに
「ごめん！その人が不機嫌なのは私の所為でもある！」と心の中で謝罪しておいた。
後でカフェオレを渡すことにしよう、謝罪の意を込めて
「新田ちゃん、今のとこ任務どれぐらいあるかな」
新田「任務ッスね〜…それがなんスけどこんな感じで」
「…え？これだけ？」
新田「そうなんスよ。とりあえず学生たちの引率ッスね」
おかしいな、いつもはミッチリ入っていて反吐が出そうな程の任務が簡単な任務だけになっていたのだ。
嬉しい反面、何か物足りないと思ってしまった
なんてったって任務任務で今まで生きてきたからこそ少し不思議な気持ちだった
「あ〜せっかく嫌なこと忘れられるかなとか思ってたのに」
新田「悩みッスか？」
「そんなところだよ」
新田「それなら尚更ナイスタイミングじゃないッスか！悩み事がある時は任務にも支障が出る可能性あるッスからね〜
前科ありますよ、Aさん」
「その節は申し訳ない」
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作者名：レオ | 作成日時：2021年2月26日 18時
