最強は私の彼氏【五条悟】 (ページ2)

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「悟、美味しかったよ。ご馳走様でした」

『褒める時は～～？？』

だが、恋人同士になった五条悟というものは

「……悟くん、ご馳走様でした。ありがとう」

『Aの悟くんって呼び方の破壊力で今僕の心臓足りてない』

「なら言わせないでよ」

相変わらず、やはりしつこくて面倒臭いと思う部分もあるが

前の関係からは違って、その感情すらも微笑ましく思えてしまう

これが恋という名の魔法なんだろうか

『褒められる時は悟くんって褒められたら嬉しいでしょ』

「一体どんな思考をしてたらそうなるんだか」

『ねえねえ、Aはさ、どんな僕が好き？』

「どんな僕…？どんな悟が好きかってことか」

『イエーーース！』

「……うるさい近所迷惑になるよ。

うーん、そうだね。割と私高専時代(あの頃)の悟も好きだったよ
性格は悪かったし今でもクズな部分はあるけど」

『さり気なくディスってるんだよ、それ』

口を尖らせて分かりやすく拗ねた
同い歳のハズなのに歳下みたいで

昔は立場逆転って感じだったんだけどなあ
『俺の言う事聞いてろ。俺が言うなら間違いない』という
言い方を悪くすれば独裁者のような弄れ者が

世界が180度変わり性格も同じように変わって
『僕』だなんて言っちゃって性格も丸くなって

……って親目線か。否、親目線である。
硝子も傑も絶対にそう思うであろう。

『何でそれでも高専時代(あの頃)も好きなの？ディスったのに』

「そんなに根に持たないでよ今は目隠しをしているじゃん。
勿論理由は分かっているから何も言えやしないけど
……なんて言うかそのサングラスも……良かった…」

『！！！！(彼女の照れた顔に心臓を撃ち抜かれた)』