【男主】ALL LOVE in the WORLDー世界は愛に満ちている。ー《FIRST》

♯10　おかえり。 ページ10

◆◇SIDE．龍誠◇◆



フロアに行って、3分程で戻ってきた
ヒロさんに連れられて
みんなが待っているという部屋の
扉の前に立った。

高鳴る鼓動をおさえ、
ゆっくりと深呼吸をする。



「準備はいい？」

「……はいっ！」



莞爾なヒロさんの後に続いて
一思いにフロア内へと足を
踏み入れた瞬間。



＿＿“あぁ、懐かしいなぁ……。”



4年振りに再会したメンバー
一人一人の顔を見て
そんな想いが込み上げてくる。



もうあれから、4年もの月日が
流れたのだ＿＿＿。



EXILEにEXILE THE SECOND、
三代目 J Soul Brothersに
GENERATIONSとTHE RAMPAGE。



どのグループも俺にとっては
かけがえのない居場所で。

その居場所をつくってくれた
メンバーたちは家族同然の存在だった。



＿＿＿。



“それじゃあ、今さらかしこまるのも
　 あれだけど。 龍誠、一言よろしく！”



ヒロさんに弾んだ声で言われて
本日、何度目かの苦笑い。



「急ですね……。
　 えっと、、ただいま？」

「何故に疑問形！？」

「あ、なんとなくっス……。(笑)」



苦し間際に絞り出した俺の
言葉に対し、マツさんの
鋭いツッコミが入り、フロア内に
笑いが漏れた。



「おかえり、龍誠！」

「おかえりなさぁーいっ！」

「待っとったで！！」



EXILE TRIBEの中でも
ムードメーカー的存在である
タカヒロさん、アキラさん、
健二郎くんを筆頭に
場の空気が和んできたところで
ヒロさんが口を開いた。



「ここで、一つ提案があります！」

「「「＿＿？(ｻﾞﾜｻﾞﾜ)」」」

「今から、龍誠のおかえりパーティーを
　 したいと思います！
　 お店はもう予約してあるから、
　 みんな目一杯楽しんでね」



ニコニコのヒロさんの口から
告げられた言葉にあちらこちらで
歓声が上がった。

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