【男主】ALL LOVE in the WORLDー世界は愛に満ちている。ー《FIRST》

♯7　最高に良い知らせ。 ページ7

◆◇SIDE．MATSU◇◆



一昨日の夜、ヒロさんから
突然の招集連絡がきた。

その文面に従い、指定された
場所に行ったところ……。



「失礼しま……って、
　 みんな何してるの！？」

「あ、マツさん！」

「マツさんもヒロさんから
　 連絡が？」



驚きと戸惑いを隠せない俺に
真っ先に話しかけて来たのは
いつも以上にニコニコしている
タカヒロと、一緒に
話していたであろう登坂だ。



「そうだけど、もしかして……
　 ここに居る全員？」

「ヒロさんから呼び出されたんだよ」

「うっさんじゃん！
　 久しぶり〜！」

「俺も居るよ。(笑)」

「マキダイも！ 勇退した
　 俺たちに何の用だろな？」



ぐるりと一回、
広いフロア内を見渡す。

すると、俺は集められた奴らの
ある共通点に気が付いた。



(EXILE、セカンド、三代目，ジェネ
　 ランペって……EXILE TRIBEか？)



その数、ざっと40人超え。

ただならぬ緊張と雰囲気を
感じていた＿＿その時だ。



「おはよう。 もう全員揃ってる？」

「ヒロさんっ、おはようございます！」

「「「おはようございますっ！！！」」」



俺たちを呼び出した張本人
＿＿社長のHIROさんが現れた。



「ヒロさん、何か良いことあったのかな？」

「顔が嬉しそうだよね」



自然とヒロさんを囲むように
集合した時に、俺の後ろに居た
啓司とネッさんの会話が聞こえた。

二人が言うように、
確かにヒロさんは
ご機嫌のようだ。



「ヒロさん、何か嬉しいことでも……？」



控え目なアツシの質問に
ニッコリと頷いたヒロさんは
ゆっくりと口を開いた。



「実は今日、みんなに集まって
　 もらったのはね。
　 “最高に良い知らせ”が
　 あるからなんだ」



その言葉に、その場に居た全員が
期待に胸を弾ませたことだろう。

なんせ、ヒロさんが“最高”と
称するくらいだ。

本当に良いことに違いない！



「その知らせというのは
　 ……つまり？」



華やぐ心で俺は尋ねた。



そして＿＿、次の瞬間。



その場に居た全員が
肝を潰すことになる。



「実はな……。」



＿＿＿。



「“RYUSEI”が帰ってきたんだ」



＿＿＿。



「……ぇっ？」



ヒロさんの落ち着いた
冷静な声が、俺の頭の中で
何度もリピートされた。

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