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#16 〃 ページ16

◆◇SIDE.広臣◇◆



「それでは! 龍誠が帰国した
  ことへの喜びと、これからの
  LDHの更なる飛躍を願って!
  カンパーイ!!」

「「「カンパーイッ!!!」」」



ヒロさんの乾杯のおんどに合わせて
一気に盛り上がりをみせるホール内。

そして、みな我先にと龍誠の元へ
グラスを持って駆け寄って行く。

俺はそんな姿を少し離れた所から
ぼんやりと眺めていた。

すると、不意に隣から聞きなれた声が
話しかけてきた。



「臣、ぼっーとしてるけど
  大丈夫?」

「あぁ、隆二。 大丈夫だよ」



俺の返事に「そ?」と首をかしげ
スッとグラスを差し出してきた隆二と
小さく乾杯した。



「……さっきさ、龍誠に近づいてた
  女の子に絡んでたよね?」



途端に先程まで緩んでいた口元を
真一文字に結び、
真剣な顔つきになった隆二。



“もうやめなよ、そういうの。”



「何も臣が得することなんてないよ?」



次は心配そうな表情と
見てて飽きないやつだ。

表情だけでなく、
その心だってピュアで純粋に
俺を思って言ってくれているんだ。



それなのに素直じゃない俺は……。



「そういうのってナニ? 俺、
  隆二に何か迷惑かけたっけ?」

「臣……」



まだ何か言いたげな隆二を無視して
俺は静かにその場を離れた。



デビュー当時から、龍誠が留守の間も
ずっと共に歩んできた唯一無二の仲間に
こんなことを言ってしまう自分は
つくづく、冷たい人間だと思う。



だけど……俺はな、隆二?



(気になるなら教えてやるよ。
  俺は__。)



俺の心はいつから道を間違えたのか
ある一つの“想い”によって
歪んでしまったんだ。



「……龍誠は誰にも渡さない。」



暗く沈んだ俺の言葉は
明るいメンバーたちの声によって
かき消されていった。

#17 おかえりパーティー。→←#15 ブラック臣様。



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設定タグ:LDH/EXILETRIBE/SECOND , 三代目/GENE/RAMPAGE , 韓国   
作品ジャンル:その他
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お米ちゃん。 - よねさんさん» コメントありがとうございます! 韓国編はもう少し先になりそうな予感……ですがBTSも必ず登場させますね(≧ω≦。) もう暫くお待ち下さいm(。-ω-。)m (2018年1月7日 16時) (レス) id: ca4a921610 (このIDを非表示/違反報告)
よねさん - BTSが登場するのが楽しみです!!更新頑張って下さい。 (2018年1月6日 22時) (レス) id: 287298b1ac (このIDを非表示/違反報告)
お米ちゃん。 - お気遣いありがとうございます! 皆様に楽しんで頂けるようこれからも一生懸命に書きたいと思います!(^o^)/ (2017年12月24日 23時) (レス) id: ca4a921610 (このIDを非表示/違反報告)
YUKA(プロフ) - いつも更新楽しみに待ってます!ゆっくり頑張ってください!! (2017年12月24日 20時) (レス) id: fa7faf3fa2 (このIDを非表示/違反報告)
お米ちゃん。 - キャラメルさん» ありがとうございます! 面白いと思って下さり光栄です゚+。:.゚(*゚Д゚*)゚.:。+゚ 亀更新ですがこれからも楽しんで頂けるよう頑張ります!! (2017年12月23日 20時) (レス) id: ca4a921610 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:お米ちゃん。 | 作成日時:2017年11月22日 21時

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