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ちょっと赤くなりながら、
あーん、と口を開けて待っている祐希くん。
あ、歯並び綺麗、
なんて
現実逃避をする。
え、友達としてこの行為は
セーフ？
アウト？
とたん、
目の前の現実が頭の中でぐるぐると回りだす。
もはや正確な判断ができなくなった私は、
恥ずかしそうに口を開けて待っている彼を
そのままにするわけにもいかないから、
とかなんとか思ったみたいで。
びっくりするくらい震える手は、
勝手に包みを開け始めていて。
心臓はもちろん、
口から飛び出す勢いだから。
お口に入れるまでは、がんばって
と、自分の手に頼み込んだりもして。
自分でもおかしくなるくらい震える手を
どうにかなだめ、
やっとの思いで
そっと
その形のいい唇に
チョコを乗せることに成功する。
極度の緊張からか、
握っていたところは少し溶けてしまっていて。
はた、と、正気に戻れば、
私の指も
チョコまみれになっているのに気付いた。
拭くものあったっけ、ティッシュ…、
と手を引っ込めようとしたとき、
ぱしりと素早く手首をつかまれる。
何の前触れもなく、
そうすることが当たり前かのように、
ぺろりと私の親指からチョコをなめとった。
ぴゃっ！と変な効果音でも付きそうな勢いで
体全体が跳ねる。
そんな私にお構い無しな祐希くんは、
こっちもと、
人差し指もペロリとなめる。
「ごちそうさま。
…あっま！」
と、けらけらと笑いながら、
ふざけてみせるから。
「ゆ、祐希くんが食べるって言うから」
と、必死で調子を合わせる。
きっと、
祐希くんの顔が真っ赤なのも、
私の顔が多分真っ赤なのも
夕日に照らされてるせいだ、なんて。
おひさまが
まだまだ高いところにあるということは、
考えないことにした。
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yu-ri(プロフ) - もるきろくんさん» コメントありがとうございます！気に入っていだけて嬉しいです💕励みになります🥰更新頑張ります！ (2023年1月24日 13時) (
レス) id: b9365aa7af (このIDを非表示/違反報告)
もるきろくん - いつも楽しませてもらってます！これからも頑張ってください！ (2023年1月24日 13時) (レス) id: afbd0715cd (このIDを非表示/違反報告)
yu-ri(プロフ) - あや🤍さん» コメントありがとうございます！おまたせしてしまってごめんなさいm(_ _)mお話準備中ですので、今しばらくお待ちくださいませ！更新頑張ります！ (2023年1月3日 12時) (レス) id: b9365aa7af (このIDを非表示/違反報告)
あや🤍 - 更新まってます！ (2023年1月3日 12時) (レス) @page11 id: ff354b7dbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yu-ri | 作成日時：2022年11月24日 17時
