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*
お昼を済ませて
約束の時間に旧校舎裏へ向かえば、
いつものベンチに祐希くんの姿が見える。
いつだったか、
私よりも早く着いてたい、
と独り言を言っていた祐希くん。
それを聞いてからは、
もともと１０分前行動が信条の私だけれど
祐希くんとの待ち合わせには、
時間ぴったりに行くことにしている。
「チョコじゃないんだけど、」
せっかくバレンタインに会えたのに、
チョコじゃないのが申し訳なくて。
「べつに、甘いのそんなに好きじゃないし、
スタバカード嬉しい。
今度一緒に行こうね。」
と、チョコより甘い
とろけそうな笑顔が返ってくる。
どうやらバレンタインは知ってたみたいだな、
なんて、
ぼんやり見とれている私を
どうしたの？
と首をかしげてのぞき込むから。
赤くなり始めている顔をごまかすように
矢継ぎ早に言葉を紡ぐ。
「あ、の、これだけじゃ、なんだし、」
これと、あとこれも、と、
コンビニで買ったチョコレートドリンクと個包装になってるチョコを
ぐいっと押し付けた。
「コンビニので、ごめんね」
「や、ありがと。
ドリンクは〜、甘そうだからいいや。
ごめん」
申し訳なさそうに返されて、むしろこちらが申し訳なくてちょっと恥ずかしくなってしまう。
「Aちゃんはチョコ好きなの？」
「うん、チョコ、大好き。」
何を隠そう、私は無類のチョコ好きで。
コンビニで新作が出たら迷わずお試ししてしまうほど。
「そっか。
あ、じゃあ、
それ、
いっこちょうだい？」
そういって、個包装のチョコを目線で指す。
「え？これ？一個でいいの？」
「ん。」
ちょうだいという割に、
手はポケットに入れたまま。
「あーん、して？」
一瞬、
何を言われたかわからなかった。
「あーん」
もう一度そう言って、
口を開く祐希くん。
今、
何が起こってるか、
私の脳は
正確な判断をできていなかったように思う。
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yu-ri(プロフ) - もるきろくんさん» コメントありがとうございます！気に入っていだけて嬉しいです💕励みになります🥰更新頑張ります！ (2023年1月24日 13時) (
レス) id: b9365aa7af (このIDを非表示/違反報告)
もるきろくん - いつも楽しませてもらってます！これからも頑張ってください！ (2023年1月24日 13時) (レス) id: afbd0715cd (このIDを非表示/違反報告)
yu-ri(プロフ) - あや🤍さん» コメントありがとうございます！おまたせしてしまってごめんなさいm(_ _)mお話準備中ですので、今しばらくお待ちくださいませ！更新頑張ります！ (2023年1月3日 12時) (レス) id: b9365aa7af (このIDを非表示/違反報告)
あや🤍 - 更新まってます！ (2023年1月3日 12時) (レス) @page11 id: ff354b7dbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yu-ri | 作成日時：2022年11月24日 17時
