yuki side4 ページ18
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写真は思う存分撮ったから、そろそろお開きにしないといけないんだけど。
ポケットに突っ込んだ手に、
まだ渡せないままの包みが
その存在を主張する。
いつもは、旧校舎を出たらばいばいしちゃうけど。
どうせおれなんて、という気持ちが
いつまでも付きまとう
自分が嫌で仕方がないから。
ネガティブな気持ちを振り払うように、
勇気を振り絞って一歩踏み出す。
「お、送ってく」
苦し紛れに、そんな言葉が口をつく。
すぐ近くだから、と一度断られたけど。
「もう、すぐ暗くなっちゃうから。
心配、だから。」
そう、祈る気持ちでもう一度伝えれば、
「…ん、ありがと。」
はにかみながら、OKしてくれるきみ。
いつだって、
臆病なおれの気持ちを奮い立たせてくれるのは、
君のその笑顔。
表通りから一本入った、人気の少ない道を二人で並んで歩く。
夜はちゃんと街灯も点くし、意外と明るいんだよ、と、教えてくれる。
それならちょっと安心だな、なんて、頼まれてもいないのに、勝手に心配したりして。
そうやって、
俺を気遣って色々話しかけてくれるのに、
うまく言葉が返せない。
いつ渡そう、
なんて言おう、
そればっかりが
頭の中でぐるぐる回る。
彼女の歩幅に合わせて歩くのは、好き。
ふと横を見れば、つむじが見えるのも。
たまに見上げてくれるのは、もっと好き。
ずっと見ていたくなるから。
いつもなら、そんなふわふわした気持ちで、
おしゃべりが止まらくなるのに。
続かない会話。
ついに彼女がうつむいてしまって、ようやく、
しまった、と気づく。
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yu-ri(プロフ) - もるきろくんさん» コメントありがとうございます！気に入っていだけて嬉しいです💕励みになります🥰更新頑張ります！ (2023年1月24日 13時) (
レス) id: b9365aa7af (このIDを非表示/違反報告)
もるきろくん - いつも楽しませてもらってます！これからも頑張ってください！ (2023年1月24日 13時) (レス) id: afbd0715cd (このIDを非表示/違反報告)
yu-ri(プロフ) - あや🤍さん» コメントありがとうございます！おまたせしてしまってごめんなさいm(_ _)mお話準備中ですので、今しばらくお待ちくださいませ！更新頑張ります！ (2023年1月3日 12時) (レス) id: b9365aa7af (このIDを非表示/違反報告)
あや🤍 - 更新まってます！ (2023年1月3日 12時) (レス) @page11 id: ff354b7dbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yu-ri | 作成日時：2022年11月24日 17時
