スーパースターのきみ

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今日

私が職場で全く使い物にならなかったって話、


別に聞きたくもないですよね？





もう、心ここにあらず。






追加でお休みをもらったほうがよかったんじゃないかくらいの勢いで。






職場で出会う人出会う人に心配されながら


這う這うの体で退勤のタイムカードを打刻する。












東京からは新幹線の距離。


最寄り駅までローカル線に乗り換えて。


さらに自宅までは車で１０分ほど。





大都会でもなく、とんでもなく田舎でもない。






彼が異国の地で住む洗練された街と比べれば、


取り立てて特徴もない街。









通いなれた道に車を走らせ



駅へと向かう。















ってか、


行っても誰もいなかったらどうする！？






全部私の妄想が見せためっちゃリアルな夢だったりとかしたら？？


どうする？？？






だれに質問を投げかけてるのかさっぱりわからないけれど、


そのくらい動揺しているのが本音で。










《着いたよ》


《カフェ見つけたから、時間つぶしとく》





《待ってるね》








なんて、甘〜いラインが入ったのは１時間ほど前。







それを確かにこの目で確認したけれども。





ふとした瞬間、


こうしてまた



動揺が走ってしまうのは、





もう


どうしようもなかった。









〈石川祐希を駅のカフェで待ちぼうけさせてる。〉








なんて

とんでもなく贅沢な響き過ぎて震える。




ほんの一週間前には夢にも思わなかったこの状況に、気を抜けば気持ちがおいていかれてしまいそうになるけど。








会いたい。










少しでも早く。










でも、安全運転で。












逸る気持ちを抑えながら


駅へ向かう最後の角を曲がった。

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