スーパースターのきみ

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既読がついてしばらくして送られてきたラインは、


俺が思い描いていた以上の内容で。







急激に心臓の音がうるさくなる。







何度も何度も読み返して




ようやく、









言葉の意味が脳に達して




ぶわっと汗が出てきた。








このラインへの返事が全然思いつかなくて。







気づけば


通話ボタンを押していた。










彼女が電話を取るまでの時間すらもどかしい。










『もしもし…』



控えめな声。





それはもう、


泣いてたであろうことは明白で。





「遅くにごめんね？」





と、妙に冷静な言葉が出できて、


我ながらビビる。







『ん…』






少し鼻にかかった声もかわいいな、

なんて、


どんな顔してるのか気になってしまって。








「ビデオつう『むり』



あ、はい。スミマセン。







『いま、はちょっと、無理』

『もう少ししたら、大丈夫だから』






涙をこらえてるような声が、

胸を締め付ける。




きっと

泣かせてるのは俺だから。





「…ごめんね」





返事は、ない。






「どうしても、声、聞きたくなって」

『…、ん、わたしも…』





言葉は少なくても、


この瞬間を共有していることが嬉しかった。





こんなささやかなことで、



幸せになれちゃうんだな。





やっぱり、



恋って






すげぇな。

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