同い年の男の子なのに、かわいいってずるくない？5

fin. ページ37

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訳も分からず連れて行かれた先は、




白を基調としてシックにまとめられた


ガーデンパーティーの会場。







チームのスタッフや、その家族。

よく行くレストランの顔見知りの店員。




いつの間に来たのか、



目の前には俺と彼女の両親までいる。





思わず、






「なんでいんの…？」






とつぶやくと、






ふふふと、


いつものちょっといたずらなトーンで笑う彼女の声。










きみの好みだろう


シンプルなウェディングケーキの向こうから





ひょっこりと顔をのぞかせている。












やられた。












サプライズは苦手。


とっさに対応できないから。









でも、きみが楽しそうに笑うから。








テンパって笑われたって、


まぁいいか。

　







気心の知れた仲間たちからの

ちょっとうるさいくらいの祝福の言葉。




遠くから駆けつけてくれた互いの両親。










そして、










真っ白なドレスを着て




隣で幸せそうに笑う









大切な大切な俺のお嫁さん。











その笑顔を見て





あの日の約束が、








ようやく果たされたことを知る。












あの、


初めての衝突があったから





今この幸せがあるんだと噛みしめて。











これから先は





新しい約束を





ふたりで果たそう。













長い長い時間をかけて



ふたりで一緒に幸せになろう。












大切な人からのたくさんの祝福。


幸せを願ってくれる笑顔たち。







その一つ一つを胸に刻んで。













おれときみの






本当の











新しい季節の始まり。

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