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未だ整わない息をなんとかなだめながらも、
祐希くんの言葉に必死で耳を傾ける。
「俺、藍と3人で飯食うの、ちょっと、」
そこまで言って、
なんと続けようかと目をキョロキョロと泳がせる。
その、
アーモンドみたいなクリクリとした目が、
好きなんだよね。
なんて思えるくらいには、
余裕を取り戻したから。
少しだけその先を、急かす。
「ちょっと?」
「…ん〜、嫌?みたいな。」
…そうでしょうとも。
すっごく嫌がってるのは、
見てれば一目瞭然で。
「なんで、って聞かれると困るけど」
わからないのか、
言いたくないのか。
いずれにせよ、
3人で、
は嫌だと。
そうはっきり言ってくれて、
嬉しくなってくるのも事実で。
藍くん、ごめんね。
心のなかで、
人懐こい笑顔の彼に謝った。
そして今。
苛立ちを隠せない祐希くんと、
わけがわからないと
私と祐希くんを交互に見ている藍くん、
申し訳無さと嬉しさとでないまぜになって
何も言えなくなってしまった私。
三者のパワーバランスは
拮抗しているかのように見えた。
「なるほど」
その均衡を破ったのは、
藍くんの朗らかな声だった。
「祐希さん、ヤキモチっすか笑」
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yu-ri(プロフ) - 〇〇さん» コメントありがとうございます!私も大好きな二人のお話、気に入っていただけて本当に嬉しいです!また動き出すか、別の二人になるのか、今はまだわかりませんが、またお話書き始めたら読んでいただけたら嬉しいです! (1月27日 21時) (レス) id: b9365aa7af (このIDを非表示/違反報告)
〇〇(プロフ) - ピュアな2人のお話、大好きです。またお話が動き出す日を楽しみにしています。 (1月27日 20時) (レス) @page38 id: 291369c3be (このIDを非表示/違反報告)
yu-ri(プロフ) - 里佳子さん» お読みいただいてありがとうございます!好きと言ってもらえるの、とっても嬉しいです!また、他のお話も気に入っていただけたら嬉しいです♡ (12月2日 23時) (レス) id: b9365aa7af (このIDを非表示/違反報告)
里佳子(プロフ) - 完結、お疲れ様でした。yu-riさんの文章がとても好きなので、他作品も、次回作も楽しみにしております! (12月2日 22時) (レス) @page38 id: 52de404cd6 (このIDを非表示/違反報告)
yu-ri(プロフ) - ユウコさん» ずっとお読みいただいてありがとうございました!おかげさまで最後まで書き上げられました。感謝感謝です!続編はいつになるかわからないですが、こちらとは違うお話を準備中ですので、そちらも読んでいただけたら嬉しいです🙇♀️ (11月29日 22時) (レス) id: b9365aa7af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yu-ri | 作成日時:2023年10月26日 23時