48* ページ48
*
ドアの明り取りから差し込むささやかな光。
照らされた彼女の瞳は、
とろりと甘く潤んでいて。
薄暗い部屋の中に
その白い肌は
ぼんやりと光を放って。
どこか変なところのスイッチが入ってしまった俺の目には、
とんでもなく煽情的に映る。
息をするだけで、
鼻腔をくすぐる彼女の甘い香りでくらくらして。
頭一つ以上ある身長差。
顔を見たくて
首を少し傾けてのぞき込めば、
とろけそうな表情のあなたがいて。
果たして、
俺の中に理性が残っているのかどうか、
全く自信はなかった。
意図せず、
欲にまみれた甘ったるい声が
自分の口からこぼれる。
それは、
情事のときにも出したことがないほどのもので。
何してんだよ、と、
頭の片隅で思うものの
一度火が入ってしまったからには
そう簡単に止まるわけはなかった。
「Aちゃん、帰ったかと思ったよ。
めっちゃびびった。」
「っ、うん、道に、迷っ、ちゃって。」
言葉は何気なさを装って。
それに、律儀に返されるのは
とぎれとぎれな返答。
その合間に漏れる甘いため息は、
俺の欲を簡単にかきたてる。
この数日の反応から、
Aちゃんは手も、指も、弱いみたい、
なんて思っていたから。
ものは試しと
すりすりと絡めた指をこすれば、
彼女のため息の甘さが
増したように思えた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1095人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yu-ri(プロフ) - きむさん» コメントありがとうございます！励みになります！のんびり更新で申し訳ないです🙇♀️もっと楽しんでもらえるように頑張ります💪 (11月2日 2時) (
レス) id: b9365aa7af (このIDを非表示/違反報告)
きむ(プロフ) - ほんっとに今最大の楽しみです！無理せずとも頑張ってください！ (11月2日 0時) (レス) @page35 id: f5092923b5 (このIDを非表示/違反報告)
yu-ri(プロフ) - 朝霧さん» コメントありがとうございます！励みになります！ニヤニヤしていただけて嬉しい限りです🤭✨ (10月30日 16時) (レス) id: b9365aa7af (このIDを非表示/違反報告)
朝霧(プロフ) - 誤字りました🙏 (10月30日 14時) (レス) id: 13224a6886 (このIDを非表示/違反報告)
朝霧(プロフ) - コメ失礼します。石川選手尊すぎます！授業中に読んでたらにやけなくなりましたとまんなくなりました（吐血） (10月30日 14時) (レス) @page32 id: 13224a6886 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：yu-ri | 作成日時：2023年9月29日 22時
