#9 ページ10
・
「それで……さ。」
持っていたハンカチで彼女の涙を軽く拭いて、
「…なんで泣いてるの？」
ずっと、昨日からずっと気になっていた涙の理由(わけ)が知りたくて。
『…やっぱ気になっちゃいます…よねぇ。』
でもAちゃんはまた力無く笑って、
さっき来たばっかりのカシスオレンジのカクテルに手を伸ばした。
もう、そんな顔しないでよ…
「俺、Aちゃんに会うの2回目じゃないんだ。」
『私は…2回目ですよ……？』
「桜の下で泣いてるの、俺見てたんだから。」
『っ…そんなぁ〜恥ずかしいじゃないですか〜』
だいぶ酔いが回って来てるのかな、目もトローンとして呂律も回らなくなってきてて
涙ポロポロこぼして泣く姿を苦笑しながらみていると、
『そんな見ないで下さいよ…』
と、顔を伏せられてしまった。
「ああ…ごめんね。」
自分も横向きに伏せてAちゃんを横から眺めてそう呟くと
チラっと赤い目をこっちに見せてくるから、また苦笑してしまって。
『神木さん…』
「…ん？」
『うう…っ……ばかぁ…』
「え、ちょっ、…どうした？」
いきなり激しく泣き出すAちゃんに動揺してしまった。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 32人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
☆☆☆ - とても面白かったです。神木さんやさしすぎて、ニヤケテきちゃいますw頑張ってください。 (2016年5月26日 19時) (
レス) id: 6a604ade35 (このIDを非表示/違反報告)
miork(プロフ) - Aka3926さん» ありがとうございます(^^)7月ぐらいまで忙しくて中々更新出来ないかもしれませんがよろしくお願いします； (2016年5月22日 0時) (レス) id: bcd20fc75e (このIDを非表示/違反報告)
Aka3926(プロフ) - とても面白いですー。更新楽しみにしてますねー。 (2016年5月21日 11時) (レス) id: eddc991718 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：miork | 作成日時：2016年5月6日 10時
