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友達に誘われて普段行く事のない場所へ連れて行かれたけれど、




どうもああいう雰囲気は苦手で、お酒もそこまで得意ではないから30分も持たなかったよ。




ノリのいい友人は放っておいて、1人仕切りの向こうに移動した。



そしたら、こんな事に。




「一緒…だね。」



『…え?』



「カシスオレンジ。」



『あ、ハイ。』



「俺好きなんだよね、…ってごめん、怪しいよね。」



自分がマスクとキャップをしたままだったことに気付いて、慌てて取った。



「これで、いいかな?」



営業スマイルを見せると、



『う、うそ……』



彼女が持っていたグラスを置いて手で口を覆ったかと思えば、



『…かみき……えっと……神木さん…。』



いやいや、そんだけ驚いといて下の名前出てこないのかよって笑っちゃった。



「いやぁ…さすがにあの格好は怪しかったよなぁ。」



『えっと…あの、大丈夫なんですか?連絡先…。あと…連絡出来なくてごめんなさい。』



「まぁ連絡は待ってたけど…悪用とかするような、そんな悪い子じゃないでしょ?」



『ん……お酒飲むような高校生ですよ…?』



「いい子そうだったっていうか…」



『…こんな所でお酒飲んでてもですか?』



「まぁびっくりしたけど…それにも何か理由がありそうだから。」




俺がそう言うと、ぐびっと残りを飲み干して




『飲まなきゃやってらんないですよ…』





ってまた泣き出した。




正直ちょっと嬉しかった。




少しだけ、素の部分を見れた気がして。




「名前…なんていうの?」



『…A。早坂A。』




「へぇ、Aちゃんか。朝はごめんなさい、本当に。」




『弁償とか…しなくていいですから。』




「俺の気が済まないって言ってるじゃないすか。」




『でも…』



「だーめ、こんなにしちゃったの俺のせいだから。」




下を向いて、鼻をすする彼女に強引に弁償すると約束をした。




店員を呼んで新しいお酒を注文するAちゃんがどうしようもなく可哀想に見えて、



『止めないんですか…?』



「それで最後だよ。」




未成年がお酒とか、止めなきゃならないんだろうけど



泣いてる女の子に飲むななんて言えなかった。



それに、歳だってそう変わらないと思うし偉そうにできないというか。


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設定タグ:神木隆之介 , 小説 , アミューズ,俳優   
作品ジャンル:タレント
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☆☆☆ - とても面白かったです。神木さんやさしすぎて、ニヤケテきちゃいますw頑張ってください。 (2016年5月26日 19時) (レス) id: 6a604ade35 (このIDを非表示/違反報告)
miork(プロフ) - Aka3926さん» ありがとうございます(^^)7月ぐらいまで忙しくて中々更新出来ないかもしれませんがよろしくお願いします; (2016年5月22日 0時) (レス) id: bcd20fc75e (このIDを非表示/違反報告)
Aka3926(プロフ) - とても面白いですー。更新楽しみにしてますねー。 (2016年5月21日 11時) (レス) id: eddc991718 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:miork | 作成日時:2016年5月6日 10時

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