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#6 ページ7




「A〜!!」



「お待たせ!」



「じゃあー、いこっか!」



コツコツとヒールを響かせながら通りを10分ほど歩いて




大人っぽい店構えのクラブに入った。




「ふふ、結構繁盛してんだね〜」



軽快な音楽が流れる店内に
美織のテンションも上がってて、
私も気分が良くなっていく。




「とりあえずなんか飲む?」



美織にそう言われて、
2人でカクテルを注文した。



「店員さん、全く疑ってなかったよね」



「そうだね〜、まぁうちらも3年だしね?」



「あはは、もう大人だって?」



「そういうこと〜」



片手にカクテルを持ちながら
あははって笑いあって



もう嫌なことなんてすっかり忘れていた。




他の客と話したりして盛り上がったり、店員さんと絡んで見たり。




でも、1時間ほど立ちっぱなしで音楽に乗っていたらさすがに疲れて。




美織の方に目をやるとまだまだ平気って感じで店内にいた客と楽しそうに話していた。




そんな美織を横目に店内の端にある落ち着いたスペースに腰を下ろした。




「ふぅ…」





また一口、2杯目のカクテルを口に運ぶと酔いが回って来たみたいで。



「ん…うそ…」




今更なんで涙なんか出てくんのよ。



振られただけじゃない、



楽しかった空間から、一気に静かな所に来るといろいろ込み上げて来るものがあって




自分だけの空間のような気がして





それに、お酒の力でもうわけわかんなくなって。




自分の孤独さに涙が止まらなかった。





「んん……」





あぁ、美織に会いたくないって思った。




こんな姿、見られたくないよ。





一通り泣き終わってグビッとカクテルを飲んで ふぅ、とため息をついたところで。





『あの…隣、いいですか?』








コツコツと近づく音が止んだのと同時に、




ふわっと、シトラスのいい香りが辺りを包んだ。





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設定タグ:神木隆之介 , 小説 , アミューズ,俳優   
作品ジャンル:タレント
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☆☆☆ - とても面白かったです。神木さんやさしすぎて、ニヤケテきちゃいますw頑張ってください。 (2016年5月26日 19時) (レス) id: 6a604ade35 (このIDを非表示/違反報告)
miork(プロフ) - Aka3926さん» ありがとうございます(^^)7月ぐらいまで忙しくて中々更新出来ないかもしれませんがよろしくお願いします; (2016年5月22日 0時) (レス) id: bcd20fc75e (このIDを非表示/違反報告)
Aka3926(プロフ) - とても面白いですー。更新楽しみにしてますねー。 (2016年5月21日 11時) (レス) id: eddc991718 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:miork | 作成日時:2016年5月6日 10時

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