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「はい、お待たせ。」
「…ありがとうございます。」
時刻は12時過ぎ。
「あの…ごめんなさい。呼び出したりして。」
「俺の好きでやった事だって言ってるじゃん。」
「でも…」
「相変わらず謙虚なんだね？」
思わず笑みがこぼれる。
だって本当に謙虚でいい子なんだもん。
「お酒飲んだ？」
「えっいやその…」
「んー、ふわっと香った気がしたんだけど。」
「…ごめんなさい。」
「またあのお店？知らないよー、襲われても。」
そう言った瞬間、下を向いて俯いてしまった。
うん、図星かな。
「…やっぱり。」
「…え？」
「やられたのは首だけかな？」
そう言うと彼女は首元を手で抑えながら俯いた。
「ごめんなさい…」
「もう、さっきからAちゃん謝り過ぎ(笑)」
「…またあんな店行ったりして、よく考えれば自分のせいですね？」
なんて俺には見えない所で失笑する。
「優しかったんです、彼。だから、信頼して。店出ようなんて言われてほいほい付いて行ってしまって。」
「気が付いたら、押し倒されてて、逃げれなくて…無理矢理…」
「でもっ……」
ギュッと握られた冷たくて小さな手のうえに、自分のそれを重ねて。
「うん、分かったから、ね、大丈夫。」
少し前屈みになってようやく見えた瞳は潤んでいた。
「ほら、ココア冷めちゃう。」
Aちゃんの分のカップを渡すと、ありがとうございますと小さく頭を下げて両手で受け取った。
こんなに謙虚で大人しい子が、なんでクラブなんて行くんだろう？
本当に、謎が多い子。
だから、知りたくなる。
もっともっと、知りたいんだ。
君の事。
・
自分の中で独占欲が動き出していることに気付かないフリをした。
・
続く (更新停止中)
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☆☆☆ - とても面白かったです。神木さんやさしすぎて、ニヤケテきちゃいますw頑張ってください。 (2016年5月26日 19時) (
レス) id: 6a604ade35 (このIDを非表示/違反報告)
miork(プロフ) - Aka3926さん» ありがとうございます(^^)7月ぐらいまで忙しくて中々更新出来ないかもしれませんがよろしくお願いします； (2016年5月22日 0時) (レス) id: bcd20fc75e (このIDを非表示/違反報告)
Aka3926(プロフ) - とても面白いですー。更新楽しみにしてますねー。 (2016年5月21日 11時) (レス) id: eddc991718 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miork | 作成日時：2016年5月6日 10時
