検索窓
今日:8 hit、昨日:23 hit、合計:12,304 hit

#12 ページ13




「ん……?」




「あ…起きた?」




「え、えっとぉ……」




「…ちょっと待ってね。」





ゆっくり起き上がったかと思ったら、辺りをキョロキョロしてあたふたしてるAちゃんに、





とりあえず、と思って冷蔵庫から未開封の水を出す。




「頭、ガンガンしない?」



「…ありがとうございます。」





ペットボトルを渡して、隣に腰をおろす。




「えっと…ごめんね。こんなとこ連れてきて。」



「…ここ、どこですか。」



「見ての通り、俺の家。」



「…ごめんなさい!」




嘘…と言って黙り込んだかと思ったら、全力で謝られて。



思わず笑っちゃった。




「ふふ…俺は大丈夫だから。…酔いは醒(さ)めた?」




「頭痛はしますけど、大丈夫です。」




「そっか、横になってて大丈夫だからね。」




「あの、ごめんなさい色々と迷惑かけて。家にまで上がらせてもらって本当にすいません。」





「だから大丈夫だって。」




見た目とは裏腹に謙虚すぎるだろってクスっと笑いながら時計に目をやる。




1時…かぁ。




「ねぇ、Aちゃん。」



「…はい。」




「親御さん心配してるんじゃない?」




「あー…大丈夫です。」




「ん…?」




「大丈夫です…」



「…そっか」




はい、と言うAちゃんの目にはまた涙が浮かんでいた。





「…泣き虫だね?」



「だって……」



「ん…?」



「…やっぱなんでもないです。」



「あぁ…そっか。」




気になる…本当はすげぇ気になる。




何か、瞳の奥底に揺らいだものがあった気がして。





まぁ無理に聞き出すなんてしないけど。






さて…どうすればいいんだろう。




目が覚めたら家まで送って行こうと思ってたんだけど…




俺酒飲んじゃってるじゃん。




それに、深い事情があるみたいだから…



このまま帰しちゃうのは心配…だな。



なんて、考えていると。



「あのっ…!帰りますね!本当迷惑かけてすいませんでした!」




そう、荷物を持ちソファーから立ち上がって玄関の方に行こうとするから。




「…待って!」




慌てて立ち上がって、気付いたらソファー越しにAちゃんの手首を掴んでいた。


#13→←#11



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (14 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
32人がお気に入り
設定タグ:神木隆之介 , 小説 , アミューズ,俳優   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

☆☆☆ - とても面白かったです。神木さんやさしすぎて、ニヤケテきちゃいますw頑張ってください。 (2016年5月26日 19時) (レス) id: 6a604ade35 (このIDを非表示/違反報告)
miork(プロフ) - Aka3926さん» ありがとうございます(^^)7月ぐらいまで忙しくて中々更新出来ないかもしれませんがよろしくお願いします; (2016年5月22日 0時) (レス) id: bcd20fc75e (このIDを非表示/違反報告)
Aka3926(プロフ) - とても面白いですー。更新楽しみにしてますねー。 (2016年5月21日 11時) (レス) id: eddc991718 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:miork | 作成日時:2016年5月6日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。