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fk side
「ねぇ、めめさ、ドラマ撮影終わったんでしょ？」
目「うん、おわったよ。」
「楽しかった？」
目「うん、大変だったけど、楽しかったよ」
「そっか、ならいいのよ！」
目「どしたの急に笑」
「気になっただけだよ笑」
めめの顔は嘘ついてる顔じゃなくて、
ほんとに楽しかったんだろうなっておもう。
じゃあ、楽屋で感じた違和感はおれの気の所為？
まあ気の所為ならぜんぜんいいんだけど、
なんてちょっと安心した時だった。
めめの頬に涙が伝ってた。
「めめ、？どしたの、」
ティッシュで涙を拭きながら話しかけるけど
自分でもよくわかんないみたいで、めめ自身もびっくりしてる
「だめだめ、擦ると赤くなっちゃうから」
目「おれ、へん、。別にかなしくない、なんでっ、」
「だいじょーぶ、めめたくさん頑張ってたから疲れちゃったんだよ。」
目「…でも、」
「でもじゃなぁーい。めめたくさんがんばってたじゃん
身体が疲れちゃったからお休みしたいって教えてくれてるんだよ」
目「だめっ、おれなんかっ、……っ、」
抱きしめて落ち着かせようとがんばってみるものの、
だんだん自分を責め出しちゃって、
" 自分なんか " " ごめんなさい " って言い始めて
おれの声も届いてないのか声を上げて泣き始めた。
めめは普段自分に厳しい部分が多いけど、
あんま自分自身を責めたりはしない。
出来ないことがあっても出来ない自分を責めるんじゃなくて
努力して自分が納得のいく出来る自分にするタイプ。
今まで、見たことがない光景だからこそどうしたらいいのか
わかんなくて、軽くパニック。
おれの服を握りしめながら泣いてるめめは弱々しくて
泣きはじめたことでネガティブスイッチ
入っちゃったのかなとかおもったり。
めめが泣いてるのも珍しいし、こんなに声を上げて
泣いてるところも見たことがない。
なのに、泣きながら自分を責める姿に謎の既視感を覚えた。
なんで？いつ？なんの時？
色んな疑問が思い浮かぶ中、思い出したのはドラマのシーンだった
この前放送分の回で
めめが演じた役の子の高校生の頃の回想シーンがあった
確か、その時めめは幼なじみに慰められながら
たくさん泣いて自分を責めていた。
役に入り込んで抜けだせなくなってんのか、？
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作者名：麩 | 作成日時：2023年1月5日 19時
