ふわふわ雪男３ . (ページ2)

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楽屋についてからも頭痛は酷くなる一方で

未だに薬も飲めてないから回復の見込みもない。

俺以外のメンバーで頭痛で苦しんでる仲間はいなくて

やっぱ今日のおれどうしたんだろうって不安になる。

いつもより酷いから余計になんか怖い

頭痛仲間がいないから部屋はいつも通りめちゃめちゃ明るいし

みんなもいつも通りはなしてるから声が響いて辛い

でも元々人に頼るのは苦手だし、体調が悪いのとかなんか言えない

心配されるのとかも苦手。

頼るのが苦手ってことで困ったことはあんまなかったけど

ここまで体調が悪いと頼るのが苦手な自分が嫌になる

素直に体調悪いって言えたら楽なんだろうな、とかおもう

結局そのまま誰にも言えず、何度も倒れそうになりながら撮影を終えて

楽屋に戻った時にはもう動けなくて、

メンバーには仕事のこと確認したいことあるから

ちょっと残るって伝えて、誰もいなくなった楽屋のソファに

倒れ込んだ。

「んっ、」

寝転んでしばらくして、吐き気に襲われて

今日は袋なんて持ってないし、楽屋にあるゴミ箱も袋がかかってない

タイプだからゴミ箱にも吐けないし、トイレに行く余裕もなくて

口元を手で覆いながら何度もせりあがってくるものを飲み込むけど

もう我慢の限界で、どうすればいいのか分かんなくて

涙が出てきそうになったとき、

突然楽屋のドアが開いて、袋を持った翔太が

渡「遅くなったな、ごめんな、ここ吐いていいから」

って言って袋を俺の目の前に持ってきてくれて、

おれが吐いてる間ずっと背中を摩ってくれた。

「ごめっ、……だいじょ、ぶ」

渡「ん、吐き気ましならさ俺今日車だから一緒にかえろ。

酔ったら言ってくれたらいいから。な？」

「……ん、」

最初は申し訳ないし断ろうとおもったし、

いつもの俺なら断ってたと思う。

けど今日はひとりで帰れる気もしなくて、

なんか、頼りたかった、。

頼れたのは、相手が翔太だったからかもしれないけどね。

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