88話 ページ38
［ピーンポーン］
なっちゃんちにきた。
昨日言われたこと、事実か確認するために。
和「はーい。」
A「やっほ。」
和「ん、Aじゃん。
どうした？」
ドアを開けたのはなっちゃんだった。
なっちゃんちにあがり、部屋まで行った。
どうやら、今はなっちゃん1人だけらしい。
A「キレイ…。」
和「あー、片付けたよ、さすがに。」
笑いながらベッドに飛び込むなっちゃん。
私はベッドの近くに腰掛けた。
和「突然どうしたの？」
なっちゃんはうつ伏せのまま、顔だけ私の方を見てそう聞いた。
A「1つ聞きたいことがあって。」
深刻なことだと読み取ってくれたのか。
なっちゃんはベッドから降り、私の隣に座った。
和「もしかして、なにかされた？」
なっちゃんは急に暗い顔になった。
A「私がこうなったのって、なっちゃんのせいなの？」
和「は？」
なっちゃんは目を大きく開けていた。
どっちともとれるこの表情。
なんて言う？
『バレた？』って笑う？
『何でそんなことしなきゃいけないの？』って怒る？
お願いだから、後者であってほしい。
和「どうした？急に。」
なっちゃんは少し笑いながらそう聞いてきた。
A「昨日、高木から聞いたの。」
私がそう言うと、なっちゃんは焦った表情で私を見つめてきた。
和「そ、か…。」
そう言うと、なっちゃんは土下座をした。
嘘、でしょ…。
和「A、ごめん。」
もう、こんがらがってきた
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作者名：結城奏空 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/zyaniotabosyuu/
作成日時：2018年1月10日 20時
