最終手段 (マサキside) ページ43
勝った。
網を仕掛けた時点で俺は確信していた。
網を潜って攻撃されれば、確実にカウンターを返せる。
霧野はAの援護に向かう為に焦っているみたいだけど
俺には焦る必要などないから、攻撃を仕掛けに行く必要はない。
時たま狙撃攻撃を何発か送れば、十分時間稼ぎ。
そう思っていた。
京介の戦闘意志が消えるのを感じるまでは。
先程まで、遠くに居ても感じられた殺気が、瞬く間に消滅していくのがはっきり分かった。
…恐らく、剣城優一の介入。
吸血鬼のトップ様々は奥で怯えるだけと予想していたが…
剣城優一は、京介にとってのジョーカー。
それは、京介がどんな理屈を並べたてても、剣城優一を兄だと思っているから。
家族の絆とやらが、長年の悲願と誓いまでもを壊してしまったのだ。
…俺は、やっぱりバカだったのかもしれない。
似た境遇だからといって、安易に信じてしまったバカ。
所詮は京介も他人という敵に過ぎなかったんだ。
だから、
俺は今から、長年の恨みと、あいつらが信じるもの
全てを破壊する……
・
・
・
罠の対策を考えながら対峙していると狩屋の雰囲気が急に変わった。
ゾッとする程の気迫と狂気。
罠を張った時の余裕の笑みとは違う
追い詰められた者の笑みを顔に張り付かせながら。
マ「ざぁーんねん。
対策を考えてるみたいだけど…意味無くなったよ。」
蘭「は…？」
狩屋の理解不能な発言に顔を歪めると、狩屋は更に顔をひきつらせ、笑みを広げた。
マ「この罠も、学校も、君達も、そして俺も…
全て破壊するから。」
俺は最初、狩屋の言葉の意味が分からず、その場で硬直したまままだった。
マ「校庭中央に時限式爆破の術式を仕掛けたんだけど。」
言いながら狩屋は虚空から弓を取り出した。
血と涙を合わせたような透き通る赤い本体に張られた紫電の糸。
添えられているのは炎の弓。
まずい、もしあれで術式に衝撃を与えたら…ここ一帯が消滅しかねない!!
マ「…バイバイ。」
狩屋の合図で炎が放たれた。
俺は咄嗟に手を噛み、竜巻を出す。
けど…スピードが追い付かない…!!
ごめん、A……っ!!
次の瞬間。
衝撃波が視界を覆った。
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 135人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
闇猫(プロフ) - 投票です！私、すっごいマサキ押しです///// (2013年8月31日 13時) (
レス) id: 3e9341991a (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 今アンケイト結果を見た。京介ーーー。まっ、いいっかまーくんだしー この小説、ちょーおもしろいー これからもがんばってけださいー (2012年8月28日 2時) (レス) id: c5033fad57 (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 投票です。ライバルが京介がいいです (2012年8月28日 1時) (レス) id: c5033fad57 (このIDを非表示/違反報告)
帆ノ夏 - 27だけどぉ〜(汗 ずっと読ませてもらってます// 続編等希望です !! (2012年8月27日 12時) (レス) id: 23aea87b80 (このIDを非表示/違反報告)
ミカエル(プロフ) - とうとう来た！！！このシーンがああぁぁ！！！ (2012年8月26日 13時) (レス) id: d4e3ea5cc6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：瀬令瑠菜 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/runarunaterulove/
作成日時：2011年11月1日 17時
