対決 ページ5
すぅ、と深々と息を吸い、あたしは臨戦体勢を整える。
ここでは…空手を使った方が良さそうだ。
蘭丸をただ一人閉じ込めている可能性は少ない。
むしろ周りに監視がいる、と考えた方が賢明だ。
あたしは静かにその部屋のドアを見つめ…
あ「だぁぁぁぁぁっ!!!!!!」
かんぬきがかかったままの古い木の戸を蹴りで吹き飛ばす。
そして部屋に踏み込んで……
綱「あっれ、どうやって逃げたんだ？」
予想通り綱海さんがこちらを向いていた。
その隣には……
蘭「Aッ!!」
あ「蘭丸!?」
胡座をかいて座っている蘭丸が居た。
って…。
あ「何で胡座なの……？」
てっきりトンデモオカルトな拘束をされているかと思ったら…。
蘭「違っ…これ、立派な兄さんの術だって!!」
言われてみれば蘭丸の座っている所に白い円が描かれている。
綱「いやー、苦労したんだぜ？
少なくとも首長の判断が下るまでここに居てもらわないと困るからよー。」
首長…？
何て悠長に考える暇はなかった。
綱「ってことでAもここに居ろよ…っ!!」
語尾がはね上がったかと思うと綱海さんは拳をぐっと握った。
格闘戦？なら!!
あたしは空手の構えをし、一瞬で間を詰める。
綱海さんは拳を握ったまま動かない。
随分余裕だな…。
あたしはお構い無しに突きを繰り出し…ハッとした。
竹刀を掴んだあの瞬発力なら…避けられるかも…。
が。
それより僅かに速く、
綱「引っ掛かった★」
綱海さんが拳を開くと大量の細く白い紙が溢れ、そのうちの一枚があたしの腕に貼り付いた。
その瞬間、
体がズドンと重くなった。
あ「!!??」
思わずその場に座り込んでしまう。
おかしい。
体が全く動かせない。
蘭「ッ!!」
綱「後は補強用の円陣を書いて…。」
そう言って綱海さんはブツブツ呟きながらあたしの周囲に白い円を書いていく。
完成間際、
あ「は……。」
あたしの体に電流が流れた気がした。
かと思うと腕に貼り付いた紙が剥がれ落ちた。
途端に体が軽くなり、あたしは円の外へ飛び出す。
綱「…は？」
蘭「どうやって……!?」
え……？
今の、ただ単に術が解けただけじゃないの……？
ラッキーアイテム
革ベルト
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闇猫(プロフ) - 投票です！私、すっごいマサキ押しです///// (2013年8月31日 13時) (
レス) id: 3e9341991a (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 今アンケイト結果を見た。京介ーーー。まっ、いいっかまーくんだしー この小説、ちょーおもしろいー これからもがんばってけださいー (2012年8月28日 2時) (レス) id: c5033fad57 (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 投票です。ライバルが京介がいいです (2012年8月28日 1時) (レス) id: c5033fad57 (このIDを非表示/違反報告)
帆ノ夏 - 27だけどぉ〜(汗 ずっと読ませてもらってます// 続編等希望です !! (2012年8月27日 12時) (レス) id: 23aea87b80 (このIDを非表示/違反報告)
ミカエル(プロフ) - とうとう来た！！！このシーンがああぁぁ！！！ (2012年8月26日 13時) (レス) id: d4e3ea5cc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬令瑠菜 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/runarunaterulove/
作成日時：2011年11月1日 17時
