昔話２ ページ34
いきなりの衝撃に軽く目眩さえ感じた。
伝説の血が……音楽家、吸血殺しの家系……!?
拓「ちょっと待ってください!!
Aが仮にも一族なら、例え遠い親戚でも家系図に載っています。
でも、そんな痕跡はなかった!!」
優一さんは神童の的確な質問に笑顔を崩さないまま答えた。
優「それは、京介と同じだよ。
後で順を追って話すね。
それに、血縁だという証拠をあげるなら、Aちゃんは吸血殺しを吹けるよね？」
あ……
そういえば、ゲス沢…じゃなくて、南沢先輩に吸血殺しを吹いたら、苦しんでたような……。
優「それが、証拠。
…話を戻そうか。
彼女は、家族に反対されても吸血鬼を愛した。
でも、彼女が伝説の血を持つことは、次第に他の吸血鬼にも伝わった。
当然、彼女は多くの吸血鬼に狙われ、ある時別の吸血鬼に大怪我を負わされたんだ。」
映像は、肩から真っ赤な血を流す、女の子を映していた。
そして、映像が大きくぶれたかと思うと、森の中で対峙する人影を映し出した。
兄と、女の子を抱きしめる吸血鬼。
優「兄は、彼女に怪我を追わせたのが恋人の吸血鬼と勘違いしたんだ。
そして…彼を殺した。」
吸血鬼から紅い花が咲き、女の子に寄りかかるようにして、動かなくなる。
蘭「そんな……」
優「実は、ここの場面だけは古くから伝わっていてね、
その前の過程が無いままだから、彼が一方的に吸血鬼を殺したとされたんだ。」
そういえば、蘭丸が言っていた。
悪しき人間のせいで両者は絶縁、って…
優「そして……吸血鬼と音楽家で全面戦争が起こった。
彼女は森の中に作られた普通の人間と吸血鬼の印を持つものを弾く結界に入れられた。
……これで京介とマサキ君が結界に入れた理由が分かるかい？」
いや、全く。
そもそも吸血鬼の印って…？
混乱するあたしに蘭丸は補足してくれた。
蘭「吸血鬼の一族だっていう血統書みたいなものが体に刻まれているんだ。
逆に縁を切った奴はそれが消える。
印が無いとはいえ、二人共普通の人間じゃないから、入れたんだろう。」
なるほど…だから……。
優「そして、音楽家は神に仕える力を使って、吸血鬼を死に至らせる吸血殺しを作った。
あとは、ただの殺し合い。
そして、争いを恐れた何人かの吸血鬼は縁を切った。」
綱「じゃあ、ここで狩屋の事を話すか。」
綱海さんが手から光をだすと、新しい映像が浮かび上がった。
ラッキーアイテム
革ベルト
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闇猫(プロフ) - 投票です！私、すっごいマサキ押しです///// (2013年8月31日 13時) (
レス) id: 3e9341991a (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 今アンケイト結果を見た。京介ーーー。まっ、いいっかまーくんだしー この小説、ちょーおもしろいー これからもがんばってけださいー (2012年8月28日 2時) (レス) id: c5033fad57 (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 投票です。ライバルが京介がいいです (2012年8月28日 1時) (レス) id: c5033fad57 (このIDを非表示/違反報告)
帆ノ夏 - 27だけどぉ〜(汗 ずっと読ませてもらってます// 続編等希望です !! (2012年8月27日 12時) (レス) id: 23aea87b80 (このIDを非表示/違反報告)
ミカエル(プロフ) - とうとう来た！！！このシーンがああぁぁ！！！ (2012年8月26日 13時) (レス) id: d4e3ea5cc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬令瑠菜 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/runarunaterulove/
作成日時：2011年11月1日 17時
