昔話１ ページ33
綱「この映像は、Aを助けた際に見つけた残留思念を解析したものだ。
結界には入れなかったが、その周りからでも強い残留思念が残っているのが分かった。」
綱海さんの補足説明をまとめると…この映像は昔の誰かの念…記憶ということだろう。
優「昔むかし、神に仕える音楽家に一人の女の子がいました。」
優一さんがお伽噺話の冒頭を言うと、あたしそっくりな女の子は、さっきの蘭丸(？)の元へ駆けていく。
優「そして、そんな彼女は、一人の吸血鬼に恋をしてしまった。」
すると、二人は抱きしめ合いとても幸せそうに笑った。
優「吸血鬼も、彼女の事が好きになった。
まだ、この時代は吸血鬼も普通に暮らしていたから人間との恋も普通。
けれど、彼女は神に仕える身として、吸血鬼との恋は禁忌だった。」
確かに、背景はひっそりとした森だし、密会していた、ということだろう。
優「それに…彼女は特別でね。
吸血鬼にとっては最高の血をもっていた。」
吸血鬼にとって…最高の血。
あ「伝説の血…」
優「そう。彼女は君の先祖だ。」
あたしの先祖…。
神に仕える音楽家の娘にして伝説の血…
そこで少し引っ掛かりを感じた。
あ「でも…あたしは音楽家なんて家系じゃない。」
先祖なら当然音楽家という仕事は今まで受け継がれていくものだろう。
でも、身内でそんな話はされた事がない。
優「そこは今から話すね。
彼女には兄がいました。
兄は彼女が神に仕える身でありながら、吸血鬼を愛していることに反対したんだ。」
すると、新しく映像が現れ、そこには…
拓「俺!?」
あ「嘘……!!」
神童にそっくりな人が、二人を分断し、女の子の手を引いて去っていった。
今の神童より大人びていて、女の子より身長も高く、歳上な雰囲気。
更に髪を後ろで束ね、神官の着物を活動的にしたものを着ていた。
拓「まさか…俺の先祖……？」
神童が聞くと優一さんは頷いた後にあたしと神童を指差した。
優「当たり。
そして、伝説の血は元々その音楽家の家系のもの。
つまり、血統でいけば、Aと拓人君は遠い親戚なんだ。」
あたしは驚きのあまり上手く呼吸が出来なかった。
あたしと神童が……親戚!?
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闇猫(プロフ) - 投票です！私、すっごいマサキ押しです///// (2013年8月31日 13時) (
レス) id: 3e9341991a (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 今アンケイト結果を見た。京介ーーー。まっ、いいっかまーくんだしー この小説、ちょーおもしろいー これからもがんばってけださいー (2012年8月28日 2時) (レス) id: c5033fad57 (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 投票です。ライバルが京介がいいです (2012年8月28日 1時) (レス) id: c5033fad57 (このIDを非表示/違反報告)
帆ノ夏 - 27だけどぉ〜(汗 ずっと読ませてもらってます// 続編等希望です !! (2012年8月27日 12時) (レス) id: 23aea87b80 (このIDを非表示/違反報告)
ミカエル(プロフ) - とうとう来た！！！このシーンがああぁぁ！！！ (2012年8月26日 13時) (レス) id: d4e3ea5cc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬令瑠菜 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/runarunaterulove/
作成日時：2011年11月1日 17時
