最悪の事態 ページ26
うっ…腹、痛い……。
あまりの激痛に、飛んでいた意識が戻ってきた。
ここは、保健室…？
くらくらする頭でぼんやりと見渡したが…
違う。
保健室は木々の間になんかないし、空も見えない。
もしかして…
右を向くと、そこには大きな池。
ここ…あたしのお気に入りの場所!!
でも…何で？
マ「あ、おはよう♪」
後ろからの声にびっくりして振り返ると、狩屋と剣城が立っていた。
あ「な、なんで…？
あたしをここに連れてきたの？」
狩屋はうーん、と悩んでからにっこり一言。
マ「ここなら、邪魔が入らず血を吸えるから。」
嘘……。
狩屋も吸血鬼…!!??
マ「正確に言うと違うけどね。」
気がつくとあたしは湿っぽい地面に押し倒されていた。
狩屋の目は、そっくりだった。
蘭丸が葵ちゃんの血を吸った時の目。
本能丸出しの…危険な目。
あ「やめろ、離せ…っ!!」
あたしは怖くてもがいたがびくともしない。
ただ血を吸われたくない。
それもあったけど
蘭丸の契約決裂…それが何より怖かった。
南沢先輩が言っていた。
契約違反は死。
蘭丸が死ぬ…。
すると剣城もこっちに向かってきた。
剣城も…あたしの血を飲むつもり？
剣城は狩屋に小さなカッターを渡した。
京「一応味見しろ。マサキ。」
マ「用心深いなぁ、京介は。」
狩屋と剣城の互いの呼び方は学校の時と違い、互いに名前だった。
そして狩屋があたしの手首にカッターを滑らせた。
いたっ……!!
傷口からはだらだらと血が溢れ、二人はその血を指で掬い、舐めた。
京「やっぱり、美味い…」
マ「あたり、だね＾＾」
あたしの血を美味しく感じるって事は……ホントに吸血鬼なんだ。
狩屋はニコリと微笑み、あたしの首筋に顔を埋めた。
あ「っつ!!/////」
狩屋の舌がねっとりとあたしの首筋を這う。
マ「お前……マジで甘過ぎ。」
耳元で囁かれ、思わず身体が強張る。
マ「じゃ、吸うな。
大丈夫。ちゃんと可愛がるから……」
怖い。
狩屋の口が、段々首筋に近づいてくる。
吸われたくない。
胸の印が物凄く熱い。
蘭丸……助けて……!!
ラッキーアイテム
革ベルト
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闇猫(プロフ) - 投票です！私、すっごいマサキ押しです///// (2013年8月31日 13時) (
レス) id: 3e9341991a (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 今アンケイト結果を見た。京介ーーー。まっ、いいっかまーくんだしー この小説、ちょーおもしろいー これからもがんばってけださいー (2012年8月28日 2時) (レス) id: c5033fad57 (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 投票です。ライバルが京介がいいです (2012年8月28日 1時) (レス) id: c5033fad57 (このIDを非表示/違反報告)
帆ノ夏 - 27だけどぉ〜(汗 ずっと読ませてもらってます// 続編等希望です !! (2012年8月27日 12時) (レス) id: 23aea87b80 (このIDを非表示/違反報告)
ミカエル(プロフ) - とうとう来た！！！このシーンがああぁぁ！！！ (2012年8月26日 13時) (レス) id: d4e3ea5cc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬令瑠菜 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/runarunaterulove/
作成日時：2011年11月1日 17時
