家系図 ページ15
………もう近づくな？
あ「い、いきなりなんだよっ。
近づくなって…。」
問い詰めようとしたら、
ギロリ、と剣城に睨まれた。
京「……大切な奴を傷つけたくなかったら、な。」
傷つけ……!?
あ「一体何!?剣城!!」
叫んだけれど、剣城はもう会場の出口に居て。
追いかけることすら出来なかった。
？「な〜に、自分から獲物に忠告してんだよ、バカ。」
京「……来るな、って行っただろ。」
？「あくまでA目当てだから★
京介の剣道なんてちっちゃい頃から見飽きてるし。」
・
・
・
あ「ただいまー。」
母「お帰りなさい。
試合、どうだった？」
決勝で負けた、と簡単な旨を伝え、あたしは即座に二階に上がる。
蘭丸に会いたい…
そう思って扉を開けると、
蘭「あ、おかえり。」
何故か部屋一面、カサカサした古い紙に覆われていた。
あ「……何これ。」
蘭「んー、守兄さんに家系図、借りてきた。」
そう言ってズラリと文字が羅列した家系図を指差した。
…これ、気のせいか何百年前、なんて文字も見えるんだけど。
蘭「吸血鬼をなめんな、ってことだな。」
……。
それは置いといて。
あ「何で今更御先祖の勉強？」
蘭「いや……狩屋と剣城が絶縁した奴等の血筋なのかな、ってさ。」
……あ。
確か、吸血鬼の中には絶縁した人も居るって話だった。
あ「所で、何で絶縁する人が居るの？」
すると、蘭丸はどこか自虐的な笑みを浮かべた。
蘭「普通と違う自分が嫌だから。
運動能力も、人の血で生きることも、特殊な体質にしても。
人間と共存できなくなって、改めて吸血鬼である自分が許せなくなる…ってのが大半か。」
……共存、か……。
蘭「ま、俺は吸血鬼で良かったって思う。」
そう言って意味深な笑顔を浮かべた。
あたしにはその笑みがなんなのか…分からなかったけど。
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闇猫(プロフ) - 投票です！私、すっごいマサキ押しです///// (2013年8月31日 13時) (
レス) id: 3e9341991a (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 今アンケイト結果を見た。京介ーーー。まっ、いいっかまーくんだしー この小説、ちょーおもしろいー これからもがんばってけださいー (2012年8月28日 2時) (レス) id: c5033fad57 (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 投票です。ライバルが京介がいいです (2012年8月28日 1時) (レス) id: c5033fad57 (このIDを非表示/違反報告)
帆ノ夏 - 27だけどぉ〜(汗 ずっと読ませてもらってます// 続編等希望です !! (2012年8月27日 12時) (レス) id: 23aea87b80 (このIDを非表示/違反報告)
ミカエル(プロフ) - とうとう来た！！！このシーンがああぁぁ！！！ (2012年8月26日 13時) (レス) id: d4e3ea5cc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬令瑠菜 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/runarunaterulove/
作成日時：2011年11月1日 17時
