完敗 ページ14
な、何で剣城君!?
戸惑うあたしに師匠は一瞥。
師「知り合いか？」
まぁ…一応知り合い…。
すると、師匠は静かに目を閉じ、淡々と告げた。
師「ならば…
思い切りぶちのめせ!!」
あ「はい！」
知り合いでも躊躇せず、むしろぶちのめす…それが師匠の教え。
あたしは防具を着け、舞台に躍り出た。
目の前には、
京「中村……？」
胴着を着けた剣城君。
西洋らしいイメージの彼に、意外にも似合っていた。
あ「剣城君。容赦は無しだ。」
京「……あっそ。」
剣城君はふい、とそっぽを向く。
…どうやらあたしに泣かされたいみたいだ。
位置に立ち、身じろぎもせず、ゆっくり気を鎮める。
手法は勿論…無茶苦茶流。
高らかに始まりが宣言された。
あたしはぐっと沈み、一気に剣城君の元へ。
それから、すかさず竹刀を振りかぶった……
あ「え……？」
はずが、ソコには既に剣城君は居ない。
会場がどよめきに包まれ…そして。
京「遅い。」
声に気づいて振り返ると、面に竹刀を叩き込もうとする剣城君がいた。
速すぎないか!?
あ「っっっ!!」
咄嗟に竹刀をぶつけ、そのままあり得ない鍔迫り合いに持ち込む。
これで一瞬の隙を作る…ハズが、
剣城君は冷静に、
竹刀からフイと力を抜いた。
そのせいであたしのバランスが崩れ……
バシッ!!
勝負がついた。
・
・
・
あ「師匠〜(泣)」
あたしは悔しくて師匠に泣きつく(真似)。
師「……似合わねーな、気持ち悪い。」
あ「ひどっ!!」
すると、師匠は立ち上がり、
師「反省会は次回の稽古の時な。」
そう言って立ち去った。
師匠は分かっていたんだろう。
一人にして欲しいって。
一人に……。
その時、ふっと蘭丸を思い出した。
今…どうしてるんだろ…。
家に帰ったらきちんと話をしなきゃ……
京「おい。」
急に背後から呼ばれた。
あ「!!??…って、剣城君!!」
いつの間にか制服に着替えた剣城君が立っていた。
あ「何なんだよあの速さ!!
というか剣道やってたんだ!!」
あたしがまくし立てると、剣城君は五月蝿そうに顔をしかめた。
京「…五月蝿い。
それと、剣城、でいいから。
あと………
俺と狩屋ににもう近づくな。」
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革ベルト
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闇猫(プロフ) - 投票です！私、すっごいマサキ押しです///// (2013年8月31日 13時) (
レス) id: 3e9341991a (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 今アンケイト結果を見た。京介ーーー。まっ、いいっかまーくんだしー この小説、ちょーおもしろいー これからもがんばってけださいー (2012年8月28日 2時) (レス) id: c5033fad57 (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 投票です。ライバルが京介がいいです (2012年8月28日 1時) (レス) id: c5033fad57 (このIDを非表示/違反報告)
帆ノ夏 - 27だけどぉ〜(汗 ずっと読ませてもらってます// 続編等希望です !! (2012年8月27日 12時) (レス) id: 23aea87b80 (このIDを非表示/違反報告)
ミカエル(プロフ) - とうとう来た！！！このシーンがああぁぁ！！！ (2012年8月26日 13時) (レス) id: d4e3ea5cc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬令瑠菜 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/runarunaterulove/
作成日時：2011年11月1日 17時
