#38 ページ39
目を真正面に戻すと隆二は私の手を掴んでいた。
私は意味がわからなくてその手を見つめた。
隆二は私の手を慌てて離した。
「ごめん！あっ！いや！もう行っちゃいそうだったから、
いや、違う！なんでもない。ごめん。じゃあライブで！」
「あ・・・はい。」
隆二は私の返事も聞かずに行ってしまった。
私は何が起きたのかわからないままその場でボーっとしていた。
いつまのにか美月ちゃんが目の前にいた。
「ごめんごめん。セーフティーボックスにお財布入れっぱなしだったよ。」
「良かったね、気付いて。」
そう言いながらも目は隆二が掴んだ手を見ていた・・・。
まだ感触が残っている・・・
まだ行って欲しくなかったって事・・・？
気になることばかり・・・
これ以上頭の中に隆二を増やしちゃダメだ！！
自分に言い聞かせるように首を振った。
「さっ！行こうか〜！」
私達はホテルを出発した。
ゆっくりお昼ご飯の時間を取った。
「さっきさ・・・
エレベーターのところで美月ちゃんを待ってる時、隆二が来たの。」
「えっ？！隆二くんが？！」
「うん。会場に向かうんだったんだろうけど、昨日大丈夫だった？って声を掛けてくれたよ。」
「あ、そっか・・・。会場入りの時間だったもんね。
他には？」
「それだけ・・・。」
なんとなく手を掴まれた事は言わなかった。
意味がわかんなかったし、説明も出来ないと思ったから・・・。
途中で電話が鳴った。
＜着信 登坂広臣＞
「もしもし。」
「今リハ終わったー。なんか今日は変にソワソワしちゃっててさ。」
「広臣も緊張するんだね！
いつも冷静なイメージだからさ。」
「そう見せてるだけかもね。
A・・・今日もちゃんと俺を見てろよ(笑)」
「うん。ちゃんと見てるよ。頑張ってね！」
「あーー。なんか安心して落ち着いた。じゃあな。」
電話を切った。
美月ちゃんが微笑んで言った。
「臣はAにべた惚れだな〜♪♪」
「なになに？突然ｗｗ」
「臣とAが話したり、電話してるのを聞いてるとAに甘えた感じがすごく見えるからさ〜」
「そうなのかな〜ｗｗ」
改めてそう言われるとすっごい照れるｗ
「耳まで赤くなってるんだけど・・・(笑)」
「やめて〜！！(照)」
「じゃあそろそろ愛しの広臣くんに会いに行きますかｗ」
「美月ちゃんだって愛しの健二郎くんに会うでしょ〜！！」
「はいはいｗそうですね〜♪」
美月ちゃんには勝てないよ〜(笑)
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kei#12(プロフ) - とももさん» 嬉しいです(*ﾉ∀ﾉ)もっと細かく色々書いたら良かったなぁーなんて今でもたまに思います(*≧艸≦) (2013年3月30日 1時) (
レス) id: 481c398d39 (このIDを非表示/違反報告)
ともも(プロフ) - 最後のところで泣いちゃいました。 (2013年3月29日 19時) (レス) id: 622ebcea0b (このIDを非表示/違反報告)
kei#12(プロフ) - こっさん☆さん» こんなまっすぐ愛してくれる人いたら素敵ですよね(*ﾉ∀ﾉ)それが臣ならなおさら♪♪（笑）ハッピーエンドで締めたので次はもっと旨が締め付けられるような想いになってもらっちゃおうかななんて思ってます。（笑）コメントいつもありがとうございます。励みになります (2013年2月6日 8時) (レス) id: 481c398d39 (このIDを非表示/違反報告)
kei#12(プロフ) - ゆりんぼさん» ありがとうございます(T ^ T)コメントを見てヤル気が出てるところもあるので本当に嬉しいです(^-^)臣・・・男前過ぎてかなりやられます(*ﾉ∀ﾉ)このままずっと臣と付き合ってて欲しいくらいですけど（笑）本当にありがとうございます♪ (2013年2月6日 0時) (レス) id: 481c398d39 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりんぼ - ついには1章完結ですね!!臣ファンの私としては、主人公が臣を選んでくれて嬉しいです(*≧∀≦*)けど隆司との関係も気になるので、2章も楽しみにして待ってます!!今までの小説のなかで一番現実味があって好きです＼(^^)／ずーっと続けてほしいです(笑) (2013年2月5日 23時) (レス) id: 14eec80005 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kei#12 | 作成日時：2013年1月12日 22時
