@__繋いだ手を離さないで�� ページ2
.
.
" 賢にい "
" A、これで美味いもんでも買ってこいや "
そう言って 渡された お金で 、 コンビニ まで お菓子を 買いに行った 。
戻ってきた時 には もう 賢にい は 居なくて 、 柴咲のおじいちゃん が 泣いていて 私の頭を優しく撫でてくれたのを 覚えてる 。
その日 は 一人で 布団で 眠って 、次の日 起きたら ニュース に 賢にい が 映ってた 。
衝撃的すぎて 、 ただただ テレビを 見つめることしか できなかった 。
あの時 本当に この世で ひとりぼっち に なったと 思って 、 一人で ちょっとだけ 泣いた 。
一人に 、 なりたくないよ 。
お願いだから もう 、誰も 、
居なくならないで 。
.
.
誰か に 頬を撫でられてる 感覚がして 、 ゆっくりと 目を開く 。
一番 最初に 目に入ったのは 金色の ふわふわ の 髪を した 彼 で 、 バチッと目が合い 暗い部屋で 沈黙が 流れる 。
なんで居るの 、と 聞きたくなったけど そういえば 合鍵 渡してたな .. なんて 目を擦りながら 思い出して 翼 と 見詰めれば 彼が ゆっくりと 口を開いた。
「 .. また魘されてたからさ 」
心配 そうに 私を 見詰める 瞳も 、 口調も 小学生 の 頃と 何も変わっていない 。
『 ん .. 仕事は？ 』
ふわふわ の 髪の毛 に 触りながら 問いかけると その手を 優しく 握られて 、
あぁ 、 あったかいなあ 。
なんて 呑気に思っちゃったり 。
「 .. 俺は 何処に も 行かねぇよ 」
聞いてることには ちゃんと 答えなさい 。
って思うけど 、 あまりに 翼 の 表情 が 不安そう だから そんな事も 言えなかった 。
『 つばさ、』
名前を呼べば 、 翼の 柔らかい 瞳が 私に 向けられて
その影 が すこし 、 すこしだけ
賢にい に 似てて 。
ちょっとだけ 怖くなってしまう 。
『 何処にも 、行かないで 』
横になっていた 身体を ゆっくりと 起こして 、 真正面 から 見詰め ながら そう言えば 翼 は ビックリしたように 目を開いた 。
「 ッハハ 、.. 今更離れねえって 。 」
乾いた声 で 笑いながら 翼が そう言うから 、 不安な気持ち が 少しだけ 拭われたような .. 気がする 。
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 79人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もちもち - さ??♀?さん» コメントありがとうございます！凄く感動するし、考えさせられるお話ですよね。訳あって更新できていなかったので、少しずつでもできるように頑張りたいと思います！！ (2021年5月14日 16時) (
レス) id: 1aaf2694a6 (このIDを非表示/違反報告)
さ??♀?(プロフ) - 今日Netflixでヤクザと家族 見ました！超泣きました。もしかしたら夢小説あるかなと思い検索せるとこの素敵なお話があったのでとても嬉しかったです。更新待ってます (2021年5月10日 1時) (レス) id: 74c8bfbc36 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
