8 ≫ 首輪。 ページ8
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ローさんが出て行って3時間が経った。
人間の姿で部屋を出て船の中を歩けば、
他のクルー達にバレてしまう。
みんなに軽蔑されたくない。
そう思うけど、結局ローさんは私を追い出すだろう。
でも、やっぱりここを離れたくない。
そんな葛藤を心の中で続けていた。
何時間経った頃だろうか。
荒々しく部屋のドアが開いた。
突然のことで驚いていると、
ロ「悪い、遅くなって…！」
そう言ってベッドの上で縮こまっている私の隣に座ったローさん。
「…何で…ローさんが謝るんですか…？
怒ってるんじゃ…？」
そう言った私の目が涙で腫れているのに気づいたのか、ローさんは瞼を優しくなぞって
ロ「…別に、怒ってねェよ。ただ、今の間にお前に逃げられてるかと思った。」
そう呟くと、私の首に何かを付けた。
「え…？」
驚く私にローさんは少し微笑んで、
ロ「これは首輪だ。お前は俺の猫で、
今日からこの船のクルーになる。
……ついて来れるか？」
驚きで一度収まっていた涙がまた溢れ出す。
…何度、この人に救われるんだろう。
なかなか返事をすることが出来ない私を見て、怪訝な顔をするローさん。
ロ「…まあ、この船に乗った時点で、
お前を逃がす訳ねェ」
そう言って、ローさんは私に死ぬまでの
居場所をくれた。
「わ、私、こんな変な身体なのに…
ローさんの…みんなの傍に…いていいんですか…っ」
嗚咽混じりにそう言うと、
ロ「俺も、そっち側の人間だ。」
そう言って、魔法を使ったようにローさんの右手に本棚に並んであった筈の本が落ちてきた。
その本は悪魔の実図鑑で、私が食べたのはその実の1つということを知った。
そして、私はこの日、ローさんに生涯を捧げることを心に強く誓ったのです。
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っちゃん - 面白いです！！頑張ってください！！ (4月2日 21時) (
レス) @page22 id: e208a5b636 (このIDを非表示/違反報告)
なの。(プロフ) - ミリアさん» ありがとうございます！更新不定期で申し訳ないですがこれからもよろしくお願いします！ (2019年10月21日 23時) (レス) id: a222c34c2b (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く面白く良かった作品です。続きが凄く楽しみです。今後も無理せず自分のペースで更新頑張って下さい。 (2019年10月21日 19時) (レス) id: 03dd8ecefd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なの。 | 作成日時：2019年10月8日 19時
