・ ページ33
・
無事にお目当てのアイスを買うことが出来た。
「はい、どーぞ」
『いいの？ありがとう。』
お金出すよって言ったのについでに俺もお菓子とか買ったからって
奢ってくれた竜生。
私ばっかりしてもらうのも悪いから今度なにかしてあげよう。
『んーーつめたっ、』
「うまっ、！陥没が知覚過敏だけど許せる、、、」
『何言ってんの笑笑』
「ひとくちちょーだい」
返事を待たずにかじられる私のアイス。
そしてひとくちが大きい大きい。
「うまぁー！これ天才的なうまさじゃん！」
『ねぇ！食べ過ぎ！！！』
「ごめんじゃん笑 これ食べていいから！はいあーーして」
大人しく口を開けるとシンプルなバニラアイスの風味が広がる。
『美味しいこれ』
「でしょ？俺これ好きなんだよね。
てかてかてか関節キッスーーー！！」
『小学生か！笑』
なんだか関節キスでド緊張してた頃が懐かしい。
今では色々と当たり前になっちゃったからね。
私自身女の子っていう性格じゃないし、
考えも子供っぽいし、口も悪いし、可愛げがないし。
でもそんな私でいい。私がいいって言ってくれて、
話も合わせてくれて。受け入れてくれて。
竜生にほんとに感謝してるんだよね。
そんなことをアイスを食べながらぼーっと考える。
「何ぼーっとしてんの？笑」
『考え事してた』
「なんの？悩みとか？」
『んーん、竜生居てよかったと思って。』
「ふふっ、なんだそれっ、Aちゃんったらー笑」
なんて言いながら急に顔を覗き込んでくる。
キスされる そう錯覚した私は目を閉じた。
でも唇にはそんな感覚なくて、
聞こえるのはくすくすとした笑い声。
『………ねぇ、』
「キスされるって思っちゃった？笑笑」
『……思うわけが無い』
「ごめんごめん、アイスついてた」
私の口の端にアイスが付いているのに気づいて
取ろうとしてくれたみたい。
早とちりして期待した私が恥ずかしい。
『それならはやくいって、っ、、、、』
ムキになって言い返した途端、塞がれる口。
「っ、、して欲しそうだったから、我慢できなかった。」
ほんの数秒だったのにとても長く感じて。
頬は熱を帯びているのに少し肌寒い風が吹いてて。
とても綺麗な月の夜だった。
ラッキー忍者
山井飛翔
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 765人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みーみ - この作品大好きです！いつでもいいのでLilかんさいとの絡みが見たいです！ (2022年7月13日 23時) (
レス) @page34 id: cfab018c92 (このIDを非表示/違反報告)
深。 - 嫉妬する深田君が見たいです。 (2021年7月26日 19時) (レス) id: 277af71faa (このIDを非表示/違反報告)
らぶたん - いつも素敵なお話ありがとうございます！深田くんと夜ベットでイチャイチャするお話お願いします！ (2021年4月12日 0時) (レス) id: d07ee8ef54 (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - 【リクエスト募集中】 (2021年3月7日 19時) (レス) id: 4418459cc8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Lily | 作成日時：2021年3月7日 19時
