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48. ページ48

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拓弥side





拓「海。ちょっといい?」





『え…うん。ごめんねひなた、今日は先帰ってて』





ひな「……うん、分かった」





少し涙目の上目遣いで海を見上げる。





どこまでも計づくしのこの女が本気で気持ち悪い。





一瞬こっちをみた海の彼女を睨んで、さっさとこの場から消えてもらった。





海「珍しいね。拓弥から俺に絡んでくるなんて」





拓「サークルの空気が悪いことには気付いてんだろ」





海「……場所、変えよっか」





そのまま海に付いていくと、着いたのはオシャレなカフェ。





匠「いらっしゃ……海!」





『久しぶり、匠海』





匠「久しぶり。あ、こんにちは」





拓「こんにちは…。え?」





『俺、前ここで働いてたんだ。だから知り合い』





拓 「あー…なるほど。海っぽいわ」





『でしょ?ここの雰囲気好きなんだ』





海の友達が案内する前に、海が勝手に席に着く。





いい感じに陽の光が当たる場所で、これから重い話をするのは似合わない。





だから、話すなっていう海の無言の抵抗にも感じた。





でも、俺にはそんなの関係ない。





さすがにあの雰囲気を、放っておくわけにはいかない。





海とAの間に、どんな闇があるのかも知らないけど





このまま流すのは、もっとダメな気がしたんだ。


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作者名:ましゅまろ | 作成日時:2020年3月19日 1時

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