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さくらと拓弥と話せなくなって1週間が経った。
海ともあまり話せなくなっちゃったから、サークルでほぼっち回避のために太陽と一緒にいた。
太「どしたん、A。あっち行かへんの?」
「私がここにいるのやだ?」
太「いや別にそういうんちゃうけど…拓弥とかとなんかあったん?」
「…別に」
太「そっかぁ。まぁ仲直りは早めにしときよ。旅行もあるし」
ほら!と祐基先輩が持ってきたパンフレットを広げ始めた。
仲直りは早めに。
その言葉だけが、どう頑張っても私の頭から消えることはなかった。
仲直りを早くしないと、人間関係がどれだけ崩れるか私は知ってる。
その当事者も、…海も、それはわかってるはず。
でも海とは喧嘩したわけじゃないし、勝手に気まずくなっただけ。
謝れば済む問題でもないし、そもそも謝る問題ではない。
さくらと拓弥は…確実に私が悪い。
でも今は謝るつもりない。
こんなことやってるから、…私はいつまで経っても変わらない。
だって、謝ったところでどうするの?
謝ったって、私は海と浮気をやめない。
今更辞めれない。
この掴み取ったチャンスを、無駄にすることなんて絶対にしない。
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作者名:ましゅまろ | 作成日時:2020年3月19日 1時