41. ページ41
·
「わっ…びっくりした」
拓「お前なにしてんのほんとに」
海にの家からの帰り道、角を曲がるとそこには拓弥とさくらがいた。
さ「A…さすがにダメだよそれは」
「……」
言い訳したいことはたくさんある。
だけどその言い訳も出てこない。
言葉が出てこない。
こういう時、なんて言ったらいいのか分からない。
さ「A、Aがどんだけ海のこと好きが分かってるつもりだよ、でもここまでするのは違うと思う。Aのこと信じてたのに」
「は…？」
信じてたのに…？
分かってるつもり…？
何を？
私の何を知ってんの？
「分かるわけないよ、私の気持ちなんて誰にも分かるわけない！知ったふうに言わないで！」
拓「逆ギレかよ…」
「悪い！？私だって分かってんだよダメなことくらい！でも…今こうなってる状況を壊したら二度とチャンスないかもしれない！」
拓「それとこれとは違うだろ、」
「普通に攻めにいけないって言ったのは拓弥でしょ！こんな風にしないと海は絶対私のこと見てくれない！…もう私のことほっ…」
ほっといてって言おうとしたのは、私の頬が叩かれた音でかき消された。
拓「さくら…」
さ「なんなの自分勝手かよ！海があんたに振り向いてくれる方法は他にも絶対ある！あんたが今やってる事はただの犯罪！人ひとり傷つけてんだよ！？誰も傷つかない恋愛なんてある訳ないけど、これは違うって誰でも分かることなんだよ！」
「……私にはこれしかないの」
さ「あんたね…」
拓「さくらもういいよ。今のこいつに何言っても無駄」
分かってんだよそんなこと。
さくらの言うことが正しい。
分かってるけど、今は自分を正当化することで自分を守らせてほしい。
さくら、拓弥、ごめんなさい。
それからは何もいわずに、2人と別れた。
·
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 84人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ましゅまろ
| 作成日時：2020年3月19日 1時
