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「『旅行!?』」
祐「そう!2泊3日のBBQ旅行!」
祐基先輩がそう提案してきたのはもうすっかり夏の日差しが差し込む7月のこと。
祐「夏休み、どうせみんな暇でしょ?予定合わせてさ!たまにはいいかなぁって!」
ひか「えー行きたい!!」
祐「さすがひかり!ノリいいねぇ!」
太「俺も行きたいです!」
稜「ちょちょちょ、え?俺なにも聞いてないんだけど?」
祐「だって言ってないもん」
稜「一応サークル長俺ね!?色々申請すんの俺だからね!?」
旅行かぁ…
正直行きたい。
だって、海が " 佐野ひなた " と一緒にいるとこ見なくていいんだもん。
『A、行く?』
「へ!?…海は?」
『俺は行きたいかなぁ』
「じゃあ…私も行こうかな…」
祐「ほんと!?拓弥とさくらちゃんは!?」
拓·さ「行きたいです!」
さ「は?被ってくんな」
拓「被ってきたのお前だろ」
稜「あーもうなんでそこはいつもそうなるかな!」
祐「ほら稜雅!みんな行く気だよ!?」
稜「金あんの?だって」
祐「え?部費でどうにかなんないの?」
稜「え、部費だけでまかなえる訳ないからね?」
効果音をつけるなら、ガビーンっていうような顔になった。
祐基先輩、そんなにお金ないのかな?笑
落ち込んでたと思ったら、今度は捨てられた子犬みたいな目で稜雅先輩を見つめてる。
稜「…っ…もう、分かったよ。なるべく多く出してくれるように頼んでみるよ」
祐「やったぁ!!稜雅大好き!!」
さすがの稜雅先輩も、祐基先輩のあの目には負けるみたいだ。
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作者名:ましゅまろ | 作成日時:2020年3月19日 1時