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?「お待たせしました。苺タルトと、ストレートティーになります」
「わぁ…おいしそう…」
写真の通りのタルトがきて、思わず声に出てしまった。
だって写真の通り来ることなんてほとんどないし!?
?「あの…」
声がして顔を上げると、あの店員さんがまだいた。
え、私また何かしたかな…
?「Aちゃん…で合ってますか?」
「え?」
たぶん、過去1で素っ頓狂な顔をしてたと思う。
だって、私はこの人のこと知らないのに…
なんで私の名前知ってるの?おかしくない?
「どこかでお会いしましたっけ…?」
?「あ、いえ!違います!俺が一方的に知ってるっていうか…」
「はい…」
えっ…と…ストーカー?
私のストーカー?この人。
?「あの、とりあえず俺のバイトが終わるまで待っててもらえませんか?話があるんです」
「いやあの……いや…」
?「怪しくないんで」
「そう言われても…」
?「大事な話なんです」
一切目をそらさずに話すこの人に、悪い気は感じなかった。
なぜか一方的に私のことを知ってる怪しい人ではあるけども、それ以上にちゃんと話を聞いてあげなきゃと思った。
「…分かりました。待ってます」
?「ありがとう…。あ、俺北村匠海っていいます。あと30分くらいなんで、すみませんよろしくお願いします…」
やたら丁寧なその人…北村さんは、ちいさく会釈をしてキッチンに戻っていった。
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作者名:ましゅまろ | 作成日時:2020年3月19日 1時