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4人とも食べ終わって、現代人あるあるのスマホタイムに入っていた時、突然海が口を開いた。
『そういやさ、ひなたはサークルどこ見学行ってたの？』
ひな「あれ、言ってなかったっけ？演劇サークル1回行っただけだよ〜」
『演劇かぁ。ここの演劇サークル変な噂あったよね』
ひな「うん、だからやめたの」
さ「ダンスサークル来ようとは思わなかったの？」
ひな「思わなかったかな。ダンス苦手なんだ〜」
良かった。
さくら、聞いてくれてグッジョブ。
Aが安心するかなって。聞けて良かった。
この会話を目線だけで出来た私達はもはや天才。
次の瞬間、隣に座ってる海が手を繋いできた。
ご丁寧に指まで絡めて。
「え…」
思いっきり振りほどきたかったけど、目の前に" 佐野ひなた " がいる手前、大きく動けない。
仕方なくされるがままになるしかなかった。
ちらっと海の方を見てみると、こころなしか満足気にスマホをいじっていた。
さくらも " 佐野ひなた " も、スマホに集中していることを確認して、1度ギュッと握ってみる。
ピクっと動いた海が、一瞬だけ笑みを浮かべながらこちらを向いたのを見逃さなかった。
あぁこれだ。
こういうさり気ないかっこよさ、何も変わってない。
" 佐野ひなた " のいい女っぷりを目の当たりにしながら、彼女の彼氏にキュンとしてしまう自分が、嫌で仕方なかった。
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作者名：ましゅまろ
| 作成日時：2020年3月19日 1時
