勿忘草 (ページ2)

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こういう時の女子って、ほんとに怖いと思う。

自然消滅してからしばらくしてフォローを外した海のSNSを検索して、海のフォロワー欄をタップする。

" 佐野ひなた "

唯一で最強の情報源を必死に探し出し、そのアカウントを開いた。

「……ちっ…」

なんで鍵かかってんだよ。

鍵かけんなよ。

彼氏いんなら見せびらかせよ。

これじゃ何も情報入ってこないじゃん。

理不尽な怒りをシャーペンに乗せて、ノートにグリグリと書き殴った。

でも、私は見たことなかったし高校の時の友達が1人もフォローしていない所をみると、高校は違かったみたいだ。

ってなると、予備校が一緒だったか、もしかするとバイト先の出会い？

海は駅前のカフェでバイトしてるって前に友達から聞いていた。

それを聞いてカフェの前を通るのは避けてたけど、こういう状況になると見に行かなくてはならなくなった。

いや、別に行かなきゃってわけじゃないんだけど…

ただ、私を捨ててどこの誰か分からない子と付き合ってんのが気に入らないだけ。

…ただ海の中に、もう私が1ミリもいないのが気に入らないだけ。

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