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草川先輩が名前を呼ぶと、その男の子は肩をビクッと震わせ、恐る恐るこっちを向こうとした。
顔が見える。
俺は反射的に息を飲み込んだ。
太「拓弥くん、なんで今日こんな早いん…?」
拓「お前リハビリの時間だろ。いつもサボってんのか?」
太「サボってなんかないで!ちゃんと行っとる!」
その車椅子の男の子…タカシくんは、関西弁なんだと会話を上の空で聞いていた。
なんで上の空だったかというと、タカシくんの顔面があまりを綺麗だったから。
整えられすぎてる。
神様は意地悪か。
さっきまで俺よりブスだったら笑うとかバカみたいなこと言ってた自分を殴りたい。
俺みたいな陰キャが何言ってんだって殴りたい。
そうだ殴ろう。
次の瞬間、病室にそこそこ響き渡る音で自分の頬をぶん殴った。
うん、満足。
「稜雅さん!?何してるんですか!な、何か冷やすもの…」
病室にあるわけないのに、必死に探すAさんが可愛くて、もう痛みもなくなった。
『大丈夫。これは自分への戒めだから』
Aさんは、は?とでも言いたげな顔をしてたけど、別に心は痛くない。
拓「お前、本気でやべぇやつだな…」
草川先輩には、完全に引いていらっしゃるその顔で睨みつけられて、心が痛んだ。
「…稜雅さんとお知り合い…ですか?」
Aさんが、顔が怖い草川先輩に恐る恐る聞く。
そんなの後で俺に聞けば教えてやるのに。
拓「あぁ…船津、会社の後輩」
「会社の後輩…てことは、稜雅さんの直属の先輩ですか!?」
拓「まぁ」
何故かキラキラし出したその瞳のまま、今度は俺の方に目線を移した。
『え…なに』
「稜雅さんがちゃんと社会人やってることに感動してる!!好き!!」
『ナメてんだろ』
そう冷たく言い放ったけど、
…最後のひとことは嬉しかった。
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おかゆ_(プロフ) - すごく面白かったです^^新しい作品が出ること楽しみにしてます!!!!! (2020年2月29日 11時) (レス) id: 899fe85047 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅまろ(プロフ) - あやぼーねさん» ご指摘ありがとうございます!ずっと何か違うよなって思ってたのそこでした...。全部直させていただきます!ありがとうございます (2020年2月29日 11時) (レス) id: e61472ff46 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅまろ(プロフ) - リノさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです! (2020年2月29日 11時) (レス) id: e61472ff46 (このIDを非表示/違反報告)
あやぼーね(プロフ) - ずっと気になっていたのですがりょうがくんのりょうの漢字が違ってます… (2020年2月29日 8時) (レス) id: e422f77322 (このIDを非表示/違反報告)
リノ(プロフ) - 完結おめでとうございます!!読んでいて本当に楽しかったです^ ^ これからの作品も楽しみにしてますっ!! (2020年2月29日 3時) (レス) id: e09a6f7f1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ましゅまろ | 作成日時:2020年1月17日 14時