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「あの…戻っていいよ？」
『いい。どうせ皆ベロベロで話し相手いないし。』
…否めない。
何を話すわけでもなく、ただ隣にいてくれる。
やっぱ優しいんだなこの人。
「…戻ろっか」
『え、もう大丈夫なの？』
「うん。だいぶ良くなった」
『なんだよ早いな…』
『はい？今なんて？』
『なんでありませーん。…はぁ、…戻るか…』
さっき思ったこと取り下げる。
こいつ、ただあの席に戻りたくないだけだった。
戻って時間を確認してみると、すでに12時を回っていた。
「たくちゃん、私そろそろ帰るね」
『え、早くない？』
「終電なくなっちゃう」
『え？送ってくよ？』
さぞ当たり前かのようにさらっというから、一瞬思考が停止してしまった。
「…いや悪いからいいよ」
『いつも車のやつが女子送ってってるし。お前具合悪いじゃん。1人で帰らせらんない』
体調のことを出されてしまったら何も言えない。
でもなるべく早く帰りたい。ワガママなんだけど。
どうせ誰も私のこと気付いてないから、抜けようと思えばいくらでも抜けれるのに。
たくちゃんが皆のこと乗せるから1人だけ帰るわけにもいかない。
『はぁ、』
突然聞こえたため息に前を向くと、たくちゃんが私のことを呆れた目で見ていた。
「な、なに…」
『お前変な気使いすぎ。早く帰りたいなら言えよ。早く帰る準備しといて』
ぶっきらぼうに言われて、急いで支度を始める。
『せんぱーい！ちょっと出てきますね！』
(んーわかったぁ！)
ほんとに分かったのか？って不安だけど
たくちゃんと一緒に店を後にした。
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ましゅまろ(プロフ) - 愛彩さん» ありがとうございます、頑張ります！ (2019年1月29日 22時) (
レス) id: 5ab9ecd76e (このIDを非表示/違反報告)
愛彩 - 面白かったです。更新楽しみにしています。 (2019年1月25日 18時) (レス) id: 2c5245a4fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ましゅまろ
| 作成日時：2019年1月10日 1時
